音響効果
音響効果とは?仕事内容や年収をご紹介します!
バラエティ番組やドラマ、映画にはあらゆる音が使われています。ナレーション、セリフ、効果音、環境音、BGM…これらの音のうち、現場で収録された映像に後から付け加えられる音のことを音響効果と言います。この記事では、音響効果の仕事内容や年収、なるために必要なことを解説します。ぜひ参考にしてください。■音響効果とは
音響効果とは、映像に効果音や環境音、BGMなどの音を付け加え、映像の演出をより豊かにする仕事です。一般的には「音効」と略されます。1本のテレビ番組には、現場での収録音声以外にもナレーションや効果音、BGMといったあらゆる音の要素で構成されています。音響効果は、その映像作品に最適な音を選定し、どこにどのくらいの長さで入れるのかを自ら考え当てはめていきます。音に関する知識はもちろん、この映像を引き立てるためにはどんな音が適しているかを考える想像力と引き出しの広さも重要となります。■音響効果の仕事内容
音響効果の仕事は、映像作品に適したBGMや効果音を選び、作品の表現を豊かにすることです。テレビ番組と映画やドラマ作品とで工程が異なります。テレビ番組の場合は、以下のような業務に携わります。 ①BGMやテーマソングの選曲 まずは、番組ディレクターと番組の大まかな方向性や演出したいイメージについて共有します。番組の台本やナレーション原稿を参考に、シーンごとの雰囲気に合ったBGM、テーマソングを選んでいきます。この作業は「選曲」と呼ばれるパートです。出演者の声質や声のトーンに合わせて適切な曲を選び、より出演者が際立つよう演出します。 ②動作に合わせた効果音の作成 場面の切り替わりや重大なセリフ、曲の終わり、笑えるシーンなど、それぞれに応じて適切な効果音をつける作業を「効果」と言います。必要に応じて動作音や環境音を新しく収録したり、加工して作ったりする必要もあるため、楽器や音楽制作の知識が必要となります。 ③生放送のオンエア 生放送番組の場合は、オンエア時にリアルタイムで効果音やBGMの演出をする必要があります。進行表をもとにBGMや効果音、拍手を出していきます。生放送ではミスが許されないため、緊張感の漂う現場で業務が進行します。■音響効果の年収
音響効果の年収には、公的な統計データはありません。一般的な求人のボリュームゾーンは350~450万円程となっています。アルバイトや契約社員といった契約形態でアシスタントからキャリアをスタートするケースが多いため、就職、転職したての頃は一般水準よりも低い傾向にあります。ですが、キャリアアップして大手テレビ局や制作会社に正社員として就くことができれば、600万円以上の年収を目指すことも可能です。 (2025年1月調査)■音響効果になるには
音響効果になるには、専門学校や大学で専門的に学んだ後、テレビ局や映像制作会社、音響効果の専門会社に就職する道が一般的です。専門的な知識とスキルが求められるため、完全未経験の状態で転職するのは難しい職種でもあります。また、音楽の関する興味やセンスも要されるため、日頃から音楽に触れる環境をつくることも大切です。生放送の対応などがある場合、曜日や時間帯に関係なくシフトが入るため、体力も必要となります。■音響効果になるために役立つ資格
音響効果になるために必須の資格はありません。音響効果を目指すうえで、取得しておくと役に立つ資格として以下のものがあります。 ・映像音響処理技術者資格 プリプロダクションやポストプロダクションの人向けに、映像・音響関連の基礎知識・技術の習熟度を証明する資格です。テレビ番組やCM制作、映画等の作品を手がける職種の方は取っておいて損はないため、余裕があれば取得を目指しましょう。■まとめ
テレビ番組や映画、ドラマを彩る多種多様な音は、音響効果の人々の手で完成されます。音によって作品をより魅力的なものにすることができる、とてもやりがいのある仕事です。完成した作品が世に出て多くの人に届くことで、達成感を得ることができるでしょう。映像作品における音のデザイナーともいえる音響効果。音による演出に興味がある方は、ぜひこの記事を参考に音響効果を目指してみてください。関連職種
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