紹介予定派遣とは?
2024.10.30
フェローズでは派遣社員の働き方のひとつ「紹介予定派遣」も取り扱っています。派遣先企業に直接雇用されることを前提に派遣される制度であり、正社員や契約社員を目指す人を中心に注目を集めています。ただし、一般的な派遣とは異なる点が多い働き方でもある為、概要をはじめ、守るべきルールやメリット・デメリットといった紹介予定派遣の特徴を正確に把握し万全の準備をした上で利用する必要があります。
紹介予定派遣とは?
派遣期間の終了後に派遣先企業と正社員・契約社員といった直接雇用を結ぶことを前提に、一定期間派遣として働く制度です。
派遣期間は最長で6か月。この派遣期間中に、直接雇用の契約を結ぶかどうかを派遣先企業と派遣社員がそれぞれ検討し、双方の合意が得られた場合はそのまま直接雇用となります。いわば、派遣期間が試用期間となるわけで、紹介予定派遣で派遣されたからといって必ずしも直接雇用されるとは限りません。
このように紹介予定派遣は、派遣社員として働いている間に入社の意思を確かめることが可能で、本人も企業側もじっくりと入社の意思を見極めることができます。
派遣と紹介予定派遣の違い
派遣と紹介予定派遣の違いは以下です。
● 直接雇用が前提であることの明示
紹介予定派遣の場合、派遣先企業は直接雇用を前提にしていることを事前に明示する必要があります。また、応募する派遣社員側も直接雇用を前提とした派遣であることに同意した上で申し込む必要があります。
● 就業前の履歴書・職歴書を用いた書類選考や面接の有無
通常の派遣では、派遣先企業と派遣社員が直接雇用契約を結ぶわけではないので就業前の書類選考や面接が禁止されています。一方、将来的に雇用につながる可能性がある紹介予定派遣では、就業前の書類選考や面接が認められています。その為、事前選考の段階で断られる可能性もあります。
● 派遣期間
通常の派遣では、一定の期間を定めて派遣契約を結び都度更新することになります。派遣期間は最長3年です。それに対して紹介予定派遣は、派遣社員と派遣先企業が直接雇用されることを予定して、一定期間の派遣契約を結ぶことになります。派遣期間は最長6か月ですが、最短の期間は特に制限されておらず、極端にいえば1日から紹介予定派遣が可能です。
● 派遣期間中の直接雇用の可否
通常の派遣では、契約期間中の直接雇用は契約違反となりますが、直接雇用を前提としている紹介予定派遣では、双方の合意のもとであれば契約期間の途中で直接雇用へ切り替えることは全く問題ありません。
紹介予定派遣のメリットとデメリット・注意点
紹介予定派遣で働くことは、企業側と求職者側のそれぞれの面からメリット・デメリットがあります。
企業が紹介予定派遣を利用するメリットは、以下の3つです。
- ● 金銭的・時間的コストの削減
- ● ミスマッチが防げる
- ● 派遣前に面談ができる
それぞれのメリットの詳細を解説します。
● メリット1:金銭的・時間的コストの削減
企業が直接雇用で人を雇おうとした場合、求人の広告費や選考段階でのコストが生じたり、面接等で時間も取られます。また、もし内定を出した人がいたとしても、何らかの理由で辞退される場合もあります。その点、紹介予定派遣は、派遣元企業側が人材を選び、紹介してくれた上で面談ができるので、選考に関するコスト削減や時間の短縮に繋がります。
● メリット2:ミスマッチが防げる
採用のミスマッチを防げることが最大のメリットです。
直接雇用の場合は、選考を行ったとしても、実際に働き始めてから社風に合っているか、自社が求めるスキルがあるかなどがわかりますが、これだとミスマッチがおこってしまうリスクが高いです。紹介予定派遣の場合は、企業側も実際の働きぶりを見ながら時間をかけて検討できるので、スキル、人物、待遇などあらゆる面で確認が可能です。お互いに、採用後「こんなはずではなかった」ということが回避できます。
● メリット3:派遣前に面談ができる
採用のミスマッチを防げることが最大のメリットです。
直接雇用の場合は、選考を行ったとしても、実際に働き始めてから社風に合っているか、自社が求めるスキルがあるかなどがわかりますが、これだとミスマッチがおこってしまうリスクが高いです。紹介予定派遣の場合は、企業側も実際の働きぶりを見ながら時間をかけて検討できるので、スキル、人物、待遇などあらゆる面で確認が可能です。お互いに、採用後「こんなはずではなかった」ということが回避できます。
企業が紹介予定派遣を利用するデメリットは、以下の3つです。
- ● 紹介手数料がかかる
- ● 応募者が減る
- ● 直接雇用を辞退される場合がある
それぞれのデメリットの詳細を解説します。
● デメリット1:紹介手数料がかかる
紹介予定派遣では、直接雇用が成立すると紹介手数料が発生します。紹介手数料は想定年収×手数料率です。また、派遣契約である為、直接雇用までの過程で派遣料も発生します。金銭的・時間的コストを削減できることは確かですが、紹介手数料も加味して全体のコストを見積もることが大切です。
● デメリット2:応募者が減る
直接雇用を前提とする求人の為、通常派遣に比べると候補者が限られ、結果応募者が減ってしまうリスクがあります。
● デメリット3:直接雇用を辞退される場合がある
紹介予定派遣では、最長6カ月の派遣期間があります。その間に、企業側が直接雇用の意思を固めたとしても、派遣社員側が辞退する可能性も起こりえます。別の人材を雇う準備を進めたとしても、数ヶ月の期間を無駄にしてしまうリスクがあるのです。スムーズに直接雇用できない場合も考え、紹介予定派遣を利用するかどうかを決めることが大切です。
よくある質問
Q当初3カ月の紹介予定派遣契約を締結していましたが、派遣期間を延長することはできますか?
最大6カ月以内であれば可能です。
最大6カ月の期間内であれば、契約更新を行い派遣期間を延長することは可能です。
Q派遣期間中に労働条件の変更は可能ですか?
協議の上での変更は可能です。
派遣期間中に業務内容や労働条件を変更する必要がある場合、派遣元と協議の上で対応します。ただし、紹介予定派遣はあくまでも直接雇用を前提としていることから、契約締結時に派遣期間中の労働条件もしっかり固めておくことが重要です。
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