プロダクトデザイナー
プロダクトデザイナーとは?仕事内容や年収をご紹介します!
スマホ、パソコン、家具、家電、文房具、カバン、靴、雑貨…私たちの身の回りは、あらゆる製品が溢れています。これらの製品のデザインを手掛けるのは、プロダクトデザイナーと呼ばれる人たちです。この記事では、プロダクトデザイナーの仕事内容や年収、なるために必要なことを解説します。ぜひ参考にしてください。■プロダクトデザイナーとは
プロダクトデザイナーとは、身の回りにある製品をデザインする職種です。家具や家電、自動車、飛行機、商品パッケージ、工業製品などのありとあらゆるジャンルの製品のデザインに携わります。デザイナーとして見た目の美しさを追求するだけでなく、色や素材、安全性や機能性を考慮する必要があります。製品のデザインは平面で手掛けたのち、模型や3DCGで立体にして確認します。2Dだけでなく3Dでのデザインスキルが求められる職種です。類似職種としてインダストリアルデザイナーがありますが、こちらは工業製品をメインとする職種です。■プロダクトデザイナーの仕事内容
プロダクトデザイナーの仕事は、製品をデザイン性、機能性、ターゲットなどを考慮してデザインすることです。具体的には、以下の業務に携わります。 ①市場調査とコンセプト設計 クライアントや社内の商品企画部から、まずは新製品のコンセプトやターゲットなど、概要の説明を受けます。製品に盛り込む機能やターゲット層、イメージを細かくヒアリングし、製品理解を深めていきます。この情報をもとに、製品の市場調査を行い、ターゲットに沿ったデザインの方向性を固めていきます。この段階で、いかに目的やコンセプトを理解できているかがこの後のデザイン設計に大きく影響します。 ②ラフスケッチの作成 デザインの方向性が固まったら、ラフスケッチの作成に移ります。平面のデザインだけでなく、パーツごとや、立体のスケッチも必要になるため、膨大な量になるときもあります。また、ラフスケッチの段階で、実際に使用する素材や、安全性、機能性についても考えておく必要があります。ラフスケッチが仕上がったら、クライアントや社内の商品企画部に向けて、プレゼンを行います。プロダクトデザインは、デザイナーだけでなく企画者や実際にその製品を作る技術者、販売担当などの意見も反映させる必要があります。修正指示をもとに、何度もラフスケッチを再提出します。 ③模型の作成 デザインの方向性が固まったら、模型作りを行います。昨今では3DCGで模型データを作成し、3Dプリンターで立体モデルを制作するケースが主流となっていますが、中には手作業で模型をつくるデザイナーもいます。模型をもとに機能性や設計に問題がないかを確認し、さらに協議を重ねて最終的なデザインを確定します。■プロダクトデザイナーの年収
プロダクトデザイナーの年収には、公的な統計データはありません。求人のボリュームゾーンは600~700万円程となっており、類似する職種の中でも比較的高い傾向にあります。大手企業や有名デザイン事務所では特に高い傾向にあり、700万円以上の求人もみられます。実力次第で高い収入を得られる職種となっています。また、実績を積んでフリーランスとして活躍する人もいます。 (2024年5月調査)■プロダクトデザイナーになるには
プロダクトデザイナーになるには、プロダクトデザイン学科がある芸術系・美術系・工学系の大学、あるいは専門学校に通い、新卒でメーカーのデザイナーとして就職するか、プロダクトデザイン事務所に所属するケースが一般的です。メーカーの場合は、家具・家電・自動車・文房具などジャンルは多岐に渡るため、自分がデザインしたい製品をよく考えて選択する必要があります。プロダクトデザイナーは、学校で専門的に学んだ人が就く職種のため、一般的には未経験から転職するのは非常に難しいとされています。一部未経験可の求人では、IllustratorやPhotoshop、3DCADなどのスキルが求められるため、デザインツールの勉強は必須です。■プロダクトデザイナーになるために役立つ資格
プロダクトデザイナーになるために必須の資格はありません。プロダクトデザインのスキルやモチベーションの高さを示せる資格としては、以下のものがあります。 ・プロダクトデザイン検定 ・色彩検定 特にプロダクトデザイン検定は、プロダクトデザイナーに関する唯一の資格試験となっています。他にも、アドビのツール検定や、CGクリエイター検定、CAD関連の検定もおすすめです。■まとめ
プロダクトデザイナーは、製品をユーザーニーズに沿ってデザインする魅力的な仕事です。平面だけでなく3Dの知見や、プロダクトに関する安全面・機能面の知識など幅広いスキルが求められます。非常に高度な職種ではありますが、製品を生みだす喜びを味わえる、やりがいのある仕事です。普段何気なく使用している身の回りの製品のデザインに、どんな思いが込められているのか、意識してみるのも面白いかもしれません。プロダクトデザイナーの
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