ブランディングディレクターとは？仕事内容や年収をご紹介します！

SNSが普及し誰もが影響力を持てるようになった昨今、競合との差別化を図るブランディングが必要不可欠となりました。この記事では、ブランディングディレクターの仕事内容や年収、役立つ資格についてまとめました。ブランディングディレクターになるために必要なことも解説しますので、ぜひご活用ください。

■ブランディングディレクターとは

ブランディングディレクターは、ブランドの価値を高め認知度を広げるための戦略を立案し、その実行にあたってチームを統括する役割を担う職種です。対象とするブランドは企業ブランドに留まらず、商品ブランドやゲームブランドなども含まれ、それぞれに対してブランディング戦略の立案と推進を行います。

■ブランディングディレクターの仕事内容

ブランディングディレクターの主な仕事は、ブランド価値を高めるための全体戦略を立てることです。具体的には以下のような仕事に携わります。 ①ブランディング戦略の立案と計画の策定 ブランディングディレクターの最も大きな役割は、ブランディング戦略を立案して計画を具体的に策定し実行していくことです。プロモーションを進めるブランドについて理解し、必要な情報を網羅的に集めてブランドを広めるための企画と戦術を細かく決めていきます。ブランディングに必要な予算を試算して、どの程度のプロモーション効果を得られるかまで予測してまとめる必要があります。いつどのようなアクションが必要かも明確にした計画を策定して、ブランディングを進められるようにします。 ②競合ブランドの調査と対策の実施 ブランディングディレクターは、ブランディング戦略を立てるために競合ブランドの調査を行います。例えば、アパレルブランドでは各社が独自のコンセプトでブランディングを進めています。類似したコンセプトでブランディングをしても、先に市場を獲得したブランドの方が一般的には有利です。競合ブランドがあるかをまず調査し、競合がある場合には差別化の戦略を立ててプランニングをするのがブランディングディレクターの役割です。 ③クライアントへの提案と契約獲得 クライアントサービスの場合、ブランディングディレクターはクライアントへブランディングのプランの提案をして、契約を獲得する必要があります。クライアントにヒアリングして、要望やブランドの特徴を把握して具体的な案をプレゼンテーションします。セールスの一面もある仕事のため、プレゼンスキルや交渉術が求められます。特に広告業界の企業ではクライアントから契約を勝ち取ることは重要な業務の一つです。

■ブランディングディレクターの年収

ブランディングディレクターの年収には、公的な統計データはありません。ブランディングディレクターの求人のボリュームゾーンは450～700万円程となっています。経験年数や業務内容によっては、1,000万円前後でブランディングディレクターを募集する求人もあります。 （2023年8月調査）

■ブランディングディレクターになるには

ブランディングディレクターになるには、マーケティングやセールスなどの職種で経験を積み、ブランディング戦略の知識を身に付けてキャリアアップする道が一般的です。求人応募して転職する道もありますが、基本的に未経験からの募集が少ないため関連職種での豊富な実績・経験が必要となります。マーケティングやセールス以外では、コーポレートの広報職で自社ブランドの確立・醸成の経験を積むのも一つの手段です。また、Web業界でのディレクター経験も有利に働きます。クリエイターやWebエンジニアの管理をしながらブランディングを進められる人材として期待してもらえるでしょう。

■ブランディングディレクターになるために役立つ資格

自身のブランディングスキルを示す指標として、資格を持っていると有利になります。 以下の資格の取得がおすすめです。 ・ブランド・マネージャー資格試験 ・ブランディング実務士 どちらの資格もブランディングディレクターとしてのスキルを示す上で有効なものとなります。特に実務経験が無い場合、資格を取得するために受講するセミナーを通じて、自身のブランディングスキルを向上させることができるためおすすめです。フリーランスでの活動を考えている人は、クライアントからの信頼を獲得するためにも資格を提示できることが望ましいです。

■まとめ

ブランディングディレクターは、ブランドの価値を高めていくための戦略を策定し遂行する責任者です。所属する企業やそのサービスのプロモーションを担当する場合と、フリーランスやコンサルティングの立場でクライアントのブランドをプロモーションする場合があります。ブランディングに関する知識以外にも、市場調査やマーケティング戦略、広報PRの手法など幅広い知識を生かして働くことができる職種です。