コピーライターとは？仕事内容や年収をご紹介します！

街で見かけた看板や新聞、あるいはテレビの広告に、心惹かれた経験はありませんか？これらの広告物に使われている「言葉」全般をコピーといい、コピーを考える人のことをコピーライターといいます。商品やサービスをわかりやすくまとめ、親しみを感じてもらうための言葉を考える仕事です。この記事では、コピーライターの仕事内容や年収、なるために必要なことを解説します。ぜひ参考にしてください。

■コピーライターとは

コピーライターとは、新聞や雑誌、ポスター、テレビCM、バナーといったあらゆる広告物に使われる文言（コピー）を考える人のことを指します。「言葉の力」を使って商品やサービスの魅力を引き出し、消費者の興味や購買意欲を掻き立てます。コピーライターといえば商品やサービスを一言で魅力づけする「キャッチコピー」のイメージが強いですが、実際にはサブキャッチやタグライン、本文、見出し、クレジット情報等幅広いコピーを考えます。時にはSNSの投稿文やCMなどのテーマソングの歌詞を考えることもあります。

■コピーライターの仕事内容

コピーライターの仕事は、商品やサービスの魅力を引き出すため、広告物のコピーを考えることです。具体的には、以下の業務に携わります。 ① クライアントのヒアリング コピーライターは、仕事を請けたらまずはクライアントのヒアリングを行います。その広告物の制作に携わるクリエイティブディレクターやアートディレクターとともに、クライアントの課題や要望、宣伝する商品やサービスのコンセプトなどについて説明を受けます。ここでどれだけクライアントと商品、サービスの理解を深められるかがコピーを考えるうえで非常に重要です。 ② コンセプトを固め、コピー案を考える クライアントのヒアリングで得た情報をもとに、プロジェクトメンバーと協力して広告の方向性を決定します。市場調査やターゲットの属性をもとに訴求ポイントを明確にしていきます。同時並行でビジュアルの制作も進行するため、チームメンバーでの意思疎通を図りながらコピー案を作成していきます。いくつか案があがったら、クライアントにプレゼンし、フィードバックを受けてどんどんブラッシュアップしていきます。1つのコピーを作り上げる過程では、数十～数百のコピー案が生み出されていきます。 ③ 撮影現場への立ち会い コピーライターは、広告に使用する映像や画像などの撮影に立ち会うこともあります。コピーとビジュアルにずれがないか？を確認し、整合性のとれたコピーを作成します。

■コピーライターの年収

厚生労働省の職業情報サイトによると、コピーライターが属する主な職業分類の平均年収は571.7 万円となっています。実際の求人のボリュームゾーンは450~500万円ほどで、ライター職種の中でも比較的高い傾向にあります。一般的な広告制作会社では、新人は300万円代からスタートし、経験年数に比例して徐々にあがっていきます。大手の広告代理店のコピーライターでは、年収1,000万円ほどになるケースも珍しくありません。 （2024年6月調査）

■コピーライターになるには

コピーライターになるには、大学や専門学校を卒業後、広告代理店や制作会社にコピーライターとして就職する道が一般的です。まずはアシスタントから始め、徐々に経験を積んで独り立ちしていきます。広告代理店や制作会社以外にも、コピーライター事務所やデザイン会社、あるいは一般企業の宣伝部でもコピーライターとして就業することが可能です。未経験から転職を考える場合は、働きながら養成講座を受講し、コピーライティングの公募に応募して賞の獲得を目指すとよいでしょう。コピーライティングには、表現力だけでなくマーケティング的な視点やクライアントとのコミュニケーション能力、忍耐力なども必要です。面接時には、それらの能力をアピールできるエピソードを話しましょう。

■コピーライターになるために役立つ資格

コピーライターになるために必須の資格はありません。コピーライターとして活動するうえで取っておくと役に立つ資格として、以下のものが挙げられます。 ・Webライティング能力検定 ・Webライティング技能検定 それぞれ、ライティングやSEOに関する知識・スキルを問う検定となっています。コピーライティングを学ぶ際にも生きてくる知識のため、取得を目指すとよいでしょう。しかし、資格よりもコンペやコンテストでの受賞歴のほうがアピールに繋がるため、並行して応募を続けることをおすすめします。

■まとめ

コピーはときに、人々の心に感動を呼び、広く長く愛される存在となることがあります。コピーライターは高い創造力が求められますが、自分の考えたコピーが多くの人の目に触れたとき、大きな喜びとやりがいを味わうことのできる仕事です。言葉を使って人の心を動かす魅力的な一方、業務の幅は広く、忍耐力も求められます。コピーライターを目指す人は、ポートフォリオを制作しながら、コピーライティングの公募に積極的に挑戦してみてください。