Webディレクターとは？仕事内容や年収をご紹介します！

インターネットが普及し、広く知られるようになったWebディレクターという職種。Webサイトの制作には欠かせない重要な役割を担っています。Web業界のディレクターと聞いても、具体的にどんなことをするのかイメージしづらいという方も多いと思います。この記事では、Webディレクターの仕事内容や年収、なるために必要なことを解説します。ぜひ参考にしてください。

■Webディレクターとは

Webディレクターとは、Webサイトを構築するプロジェクトにおいて、全体の指揮管理を担う責任者です。Webサイト制作のプロジェクトは、Webディレクターを筆頭に、WebデザイナーやWebエンジニア、Webライター、マーケターといったチームメンバーで進行します。Webディレクターはチームのまとめ役として、プロジェクトのスケジュール進行管理や、制作物の品質管理、クライアントとの折衝等を担います。Webサイト制作は複数の案件が同時に動いているケースも多いため、各案件の状況を正確に把握・管理する力が必要となります。

■Webディレクターの仕事内容

Webディレクターの仕事は、Webサイト制作の責任者として、プロジェクトの指揮管理をすることです。具体的には、以下の業務に携わります。 ①ヒアリングと企画提案 クライアントへのヒアリングを通じて、Webサイトを制作する目的や課題、要望を確認します。ここでは、いかにクライアントの意図を汲み取り、サイトの設計に反映させることができるかどうかが重要です。ヒアリングの内容をもとに、Webサイトの企画書を作ります。Webプランナーが別途参加している場合はプランナーが担当しますが、兼務する場合は要件定義や企画書作成、ワイヤーフレームの制作までWebディレクターが担当します。 ②制作チームの管理 企画が通ったら、実際のサイト制作のフェーズに移行します。ここでは、リリースまでの具体的なスケジュールを引き、プロジェクトメンバーをアサインします。メンバーの進捗管理、あがってくる制作物の品質管理も行います。クライアントとは都度コミュニケーションを取り、現場との橋渡し役を担います。デザイナーやエンジニアなどの専門分野を担当するメンバーに適切な指示を出すためには、専門分野の知識が必要不可欠となります。 ③納品と運用 Webサイトのリリース後は、運用フェーズに入ります。アクセス数などの分析を行い、クライアントの要望や目的が達成されているかを確認します。分析に基づき、サイトの改善、コンテンツの更新を行っていきます。

■Webディレクターの年収

Webディレクターの年収には、公的な統計データはありません。求人のボリュームゾーンは450~550万円となっています。クリエイティブ系の職種の中では、マネジメント側になるため一般的に給与は高い傾向にありますが、扱うプロジェクトの規模や、業務範囲の広さによって変動します。過去に担当してきたプロジェクトの経験によっても左右されるため、大きなプロジェクトに携われるよう、成果を積み上げていきましょう。 （2024年12月調査）

■Webディレクターになるには

Webディレクターになるには、Web業界に制作職種やアシスタントディレクターとして入り、経験を積んでいくことがおすすめです。Webディレクターはプロジェクトの全体を管理する立場のため、デザインやコーディングなどの制作知識・経験を積み、ディレクターになるキャリアステップが一般的です。制作職の経験がない場合は、アシスタント職から入るとよいでしょう。また、別業界でディレクションや営業の経験がある場合は、Web業界未経験でも有利に働きます。Webディレクターとして働ける会社としては、広告代理店やWeb制作会社などがあります。事業会社でインハウスのWebディレクターとして働く方法もあるため、自分の目指す働き方やキャリアプランを想定して会社を選定すると良いでしょう。

■Webディレクターになるために役立つ資格

Webディレクターになるために必須の資格はありません。以下の資格は、Webディレクターを目指す上で役立つおすすめの資格です。自身の知識や実力を証明することができるので、余裕があれば取得を目指しましょう。 ・Webディレクター（Webディレクション試験） ・Webアソシエイト（Webリテラシー試験） ・ウェブデザイン技能検定 Web検定が実施するWeb業界の認定資格には、Webディレクターに特化したものや、必須知識をまとめたリテラシーがあります。どちらも取得を目指すことで、基礎知識と専門知識を身に着けることができます。また、ウェブデザイン技能検定のように、Webサイトの制作職種の知識を身に着けることも非常に重要です。

■まとめ

Web業界は、今非常に人気のある業界です。プロジェクトを牽引する立場であるWebディレクターの仕事は、責任を伴う一方でWebサイトが完成した際には大きなやりがいを得られます。コミュニケーションスキルや進行管理スキル、品質管理スキル等求められる能力は多いです。転職市場では常に求められている職種のため、Webディレクターを目指す方は、自身の管理者としてのスキルやWeb業界での経験を整理し強みをまとめましょう。