ゲーム業界のUI/UXデザイナーとは？仕事内容・年収・必要なスキルを徹底解説！

ゲームを「遊びやすく、気持ちよく、夢中にさせる」ために欠かせないのが、UI/UXデザイナーです。見た目の美しさだけでなく、操作性やゲームにおける体験全体をデザインするこの職種は、近年のゲーム開発においてますます重要視されています。この記事では、ゲーム業界のUI/UXデザイナーについて、仕事内容、必要なスキル、年収、なり方までわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。

■UI/UXデザイナーとは

UI/UXデザイナーとは、ゲームのユーザーインターフェース（UI）とユーザー体験（UX）を設計・デザインする職種です。具体的には、タイトル画面、メニュー画面、ステータス表示、アイコン、ポップアップウィンドウなど、ゲーム中にユーザーが目にし、操作するすべての要素に携わります。 UI（User Interface）は“見た目・配置・操作性”、UX（User Experience）は“使いやすさ・分かりやすさ・快適さ”を指し、プレイヤーのストレスや混乱を軽減し、没入感を高めることが求められます。

■UI/UXデザイナーの主な仕事内容

①ユーザーインターフェースの設計 ゲームのジャンルや世界観に合わせて、各種メニューやディスプレイ、アイコンのレイアウトを設計します。 ②UIパーツのビジュアルデザイン PhotoshopやIllustrator、Figmaなどを使って、ボタン・アイコン・ウィンドウなどのUIパーツを制作します。 ③UX設計・ユーザビリティ検証 ユーザーがスムーズに目的を達成できるよう、操作フローや導線、反応速度などを設計し、試作品を検証するプロトタイピングやユーザーテストを通じて改善を重ね、完成度を高めていきます。 ④ゲームプランナー・プログラマーとの連携 UI/UXデザインの実装には、ゲームプランナーやゲームプログラマーと綿密な連携が不可欠です。仕様書の作成や要件定義も重要な業務の一つです。 ⑤マルチデバイス対応 スマホ・コンシューマー・PC・VRなど、プラットフォームごとにUIを最適化する必要があります。各デバイスに対応したUIを設計します。

■UI/UXデザイナーになるには？必要なスキルとステップ

①デザイン系の専門学校や美術大学で学ぶ UI/UXやグラフィックデザイン、インタラクションデザインなどの基礎を学び、ポートフォリオを作成する。 ②インターンで経験を積み、ゲーム会社に就職する デザインアシスタントなどから現場経験を積み、UI/UXの専門職としてキャリアアップを目指す。 ③独学で作品を制作し、転職する FigmaやUnityなどのツールを独学し、ポートフォリオサイトで実績を発信する方法。 ●UI/UXデザイナーに求められるスキル ・デザインツール（Photoshop／Illustrator／Figmaなど）の操作スキル ・ユーザビリティ、インタラクション設計の知識 ・ジャンルごとのUIトレンドや設計思想の把握 ・論理的思考、課題解決力（UX改善やABテストへの対応） ・チーム開発におけるコミュニケーション力 ・実装を意識したHTML/CSSやUnity、Unreal Engineなどの基礎知識

■UI/UXデザイナーになるために役立つ資格

資格は必須ではありませんが、以下のような資格を持っていると一定の知識を保有していることの証明になります。 ・色彩検定 ・Photoshopクリエイター能力認定試験 ・UX検定やHCD（人間中心デザイン）基礎検定

■UI/UXデザイナーの年収・給与イメージ

UI/UXデザイナーの年収には、公的な統計データはありませんが、担当するプロジェクトの規模や経験、技術力によって変わります。以下は一般的な目安です。 新卒・若手 300〜400万円 中堅（3〜5年） 450〜600万円 シニアUI/UXデザイナー 650万円以上 フリーランス 案件単価30〜100万円以上（案件ごとに変動） （2025年9月調査） ゲーム業界ではUI/UXの重要性が年々高まっており、専門職としてのキャリアパスを築くことも、リードデザイナーやアートディレクターへのキャリアアップを目指すことも可能です。

■UI/UXデザイナーの現在の市場動向

・海外人気の増加に伴い、ローカライズに対応したUIの需要が増加 ・スマホ×縦画面ゲームのUI最適化が注目されている ・感情誘導など、ゲーム性と演出のバランスを重視するUI表現がトレンドに ・UXチームの専任化や、ABテストでの定量評価を実施する会社が増加 ・アクセシビリティ（色覚や文字サイズ）に対応したUIデザインも必須要素に

■まとめ

ゲーム業界のUI/UXデザイナーは、見た目の美しさとゲームプレイ時の心地よさを両立させるために必要な職種です。操作性が快適であればあるほど、そのゲームの魅力は何倍にも膨らみます。未経験からでもスキルと実績を積めば十分に目指せる職種なので、興味のある方はまずはデザインツールの習得とポートフォリオ制作から始めてみましょう！