UI/UXデザイナー

UI/UXデザイナーとは?仕事内容や年収をご紹介します!

UI/UXデザイナーとは?仕事内容や年収をご紹介します! 昨今、求人情報などで目にする機会が増えた、UI/UXデザイナーという仕事。誕生してからまだ日が浅いため、そもそも「UIとは?」「UXとは?」「2つの違いは?」など、一体何をどのようにデザインするのか、あまり理解していない人も多いはず。この記事では、UI/UXデザイナーの仕事内容や年収、なるために必要なことを解説します。ぜひ参考にしてください。

■UI/UXデザイナーとは

UI/UXデザイナーは、使い心地の良いシステムビジュアルと、それによるユーザー体験をデザインする仕事ですが、UIデザイナーとUXデザイナーで、それぞれ役割が異なります。 UIとは「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略で、デジタルサービスの開発において、ユーザーがプロダクトやサービスを使用するときに“視覚から得られる情報”部分をデザインするのがUIデザイナーの仕事です。人とモノの接点にあたる部分を、いかに見やすく・使いやすくデザインし、ユーザーがスムーズに製品やサービスを扱うことができるかが求められます。 また、UXとは「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略で、ユーザーがプロダクトやサービスを使ったときに得られる体験のことを指し、ユーザーの「楽しい、心地いい」といった使用感を設計するのが、UXデザイナーの仕事です。高い顧客満足度を追求するために、テストの実施やインタビュー、SEO、マーケティングなどの全体設計にも携わります。

■UI/UXデザイナーの仕事内容

UI/UXデザイナーの仕事は、より良いデザインを生み出すため、クライアントや制作チームと密に関わりながら業務を進行します。しかし、UIデザイナーとUXデザイナーでは、仕事内容にいくつか違いがあります。 ①仕事の大まかな流れ UI/UXデザイナーが携わるデジタルサービスの開発には、新規開発と継続開発があり、大まかな方向性や方針、概要をディレクターら関係者と検討するところから始まり、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、各デジタル機器の画面デザイン案の作成を行ないます。完成したデザイン案は顧客や開発スタッフにプレゼンをし、そこで得た意見などをもとに、関係者と開発を進めていきます。その後はユーザーテストを行ない、問題点や改善点を確認および改修し、実装されます。 昨今のトレンドを押さえるために、新たな機器や技術についての情報収集を行なったり、それらを必要に応じて取り入れたりすることも重要であるといわれています。 ②UIデザイナーの場合 UIデザイナーの仕事は、ユーザーが直接目にする部分を、より使いやすいデザインにするのが目的です。文章や画像を見やすい状態に配置したり、メニューバーやボタンなどを使いやすい場所に配置したりすることも設計に含まれる部分で、すっきり整理された構図、見やすいカラーリング、最適な文字の大きさなどを意識する必要があります。 企画されたプロダクトやサービスに合わせ、ワイヤーフレームとプロトタイプを駆使し、適切なサイズの指導やデザインの変更を行ないます。ワイヤーフレームとは、完成イメージを簡単な線と枠で表現する「設計図」で、完成形のイメージを線だけで描き、実寸サイズで表示し、形になったときのイメージを作ります。プロトタイプは、実際にボタンを押したらどのような動きになるかといった、動作の確認が行えるテストモデルです。これらを活用し、チーム間で共有や確認を行い、完成形の相違が出ないようにプロジェクトを進めていきます。また、ユーザーからモニターを募り、アンケートを実施することもあります。 このプロダクトやサービスは何ができるのか、どのように操作すればユーザーが目的を達成できるのかなど、ユーザーが直感的に理解できるような設計が理想の形といわれています。 ③UXデザイナーの場合 UXデザイナーの仕事は、プロダクトやサービスなど、ユーザー満足度の高い“体験”をデザインすることです。 SEO、サイト情報解析、マーケティング調査、リサーチなど、具体的な数字をもとに予測を立てて作成したものを、ユーザーインタビューやA/Bテストなどで効果測定を行ない、そのフィードバックからデータを解析し、さらにテストを繰り返す……というサイクルで進めていき、サービス全体の設計をデザインします。 デザイナーという名前はついていますが、クリエイティブ系ソフトウェアを使って視覚に訴えるグラフィックなどを制作するのではなく、ユーザーの体験を設計するのが主な役割で、デザインや知識だけでなく、ユーザー心理にも長けている必要があります。

■UI/UXデザイナーの年収

厚生労働省「job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」によると、UI/UXデザイナーの年収は557.6万円となっています(2023年調査)。また、求人情報サイトによっては、経験やスキル、年齢によって変動が見られ、年収は350万~1000万円程度と幅があるようです。なお、スキル次第では年収1000万円を超える求人募集が出ることもあり、高いスキルを持っていれば将来的に高額のオファーが来ることもあるそうです。 (2024年10月調査)

■UI/UXデザイナーになるには

UI/UXデザイナーは比較的新しい仕事であり、必須の資格や学歴は確立されていません。現在では、グラフィックデザイナーとして画面設計をするなかで経験を積んでUIデザインを任されたり、システム開発に携わるなかでUI/UXデザイナーを任されたりする人が多く、顧客視点でのカスタマーサクセス経験のある人が、社内異動でUXデザインを任されるケースもあります。新興IT企業では、新入社員に必要な知識とスキルを集中的に教育訓練し、UI/UXデザイナーとして養成している会社もあるようです。 新しい仕事として需要が高まっていますが、即戦力が求められており、未経験からの挑戦はハードルが高い職業といえるでしょう。しかし前述の通り、グラフィックデザイナーやWebディレクターからステップアップすることも可能です。

■UI/UXデザイナーになるために役立つ資格

UI/UXデザイナーになるために必須の免許・資格はありませんが、以下のような資格があると、転職のときなどに役立つでしょう。 ・Webクリエイター能力認定試験 ・人間中心設計専門家 資格認定制度 ・ウェブデザイン技能検定 ・ウェブ解析士 例えば「Webクリエイター能力認定試験」は、サーティファイが実施している、Webサイト制作のデザイン能力やWebページのコーディング能力などを認定する試験です。スタンダードとエキスパートの2種類に分かれており、試験は実際の制作現場と同様のフローに基づいて出題され、制作現場でのワークフローや関連するマーケティングの知識を体系的に習得することができます。 また、「人間中心設計専門家 資格認定制度」は人間中心設計推進機構が実施している専門家認定制度です。プロダクトやシステム開発にて、人間工学やユーザビリティの知識を用いてシステムの使い方をより良くしていく「人間中心設計(HCD)」を実践できる専門家の認定試験です。資格には「スペシャリスト」と「専門家」の2種類があり、受験するには、人間中心設計・ユーザビリティ関連従事者としての実務経験が最低2年以上必要になります。 これらの資格を保持していると、UI/UXデザイナーとして高い能力を備えていることの証明になるといえるでしょう。

■まとめ

DX(デジタルトランスフォーメーション)の注目により、UI/UXデザイナーは年々需要の高まりを見せています。即戦力が求められているため、実績のあるUI/UXデザイナーは売り手市場となっていますが、未経験からの挑戦はハードルが高そうです。若く実績が乏しいときは時間に追われるような仕事になりますが、実績を積み、成果を残せるようになると、主体的に働けるようになり、時間の調整も自分でできるようになります。 近年ではWebデザイナーなどIT関連職から転職する人も増えているようで、今後もDXの注目・発展とともに、活躍の場はさらに拡大していくと考えられる仕事といえるでしょう。  

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