制作デスク(アニメ)

アニメの制作デスクとは?仕事内容や年収をご紹介します!

test 動画配信サービスが普及し、さまざまな映像作品をいつでも気軽に見られるようになった昨今。日本のアニメ作品も世界から人気を集めています。特に毎週放送されるテレビアニメ作品がランキング上位に入ることも珍しくありません。これらのアニメが毎週、スケジュール通りに配信されるよう、全工程を統括しているのが制作デスクと呼ばれる人たちです。この記事では、制作デスクの仕事内容や年収、なるために必要なことを解説します。ぜひ参考にしてください。

■制作デスクとは

制作デスクとは、アニメの制作全体を管理する進行役です。アニメ制作における制作部とは、アニメーターや撮影などのクリエイティブ職の仕事が円滑に進むようサポートする管理部隊です。アニメの企画~PRまですべてを統括するアニメプロデューサーを筆頭に、ラインプロデューサー、制作デスク、制作チーフ、制作進行がアニメ制作を管理します。制作デスクは、その中でも各話の制作スケジュールや予算管理、スタッフの選定等を担います。また、複数名の制作進行を統括するマネージャー的な立場でもあります。

■制作デスクの仕事内容

制作デスクの仕事は、アニメ各話の進行管理です。具体的には、以下のような業務に携わります。 ①全体の制作スケジュールと予算管理 制作デスクは、アニメ全話の制作スケジュールを決定し、予算を調整します。各話のスケジュールを立て、各話ごとに割り振った予算内で必要なスタッフを選定します。複数人の進行管理が、それぞれ各話を担当するため、その統括役としてのマネジメントも担います。 ②各話の進行管理 テレビアニメの場合、各話の制作は同時並行で行われます。制作デスクは、同時に進行する各話の制作が滞りないかチェックします。1話1話のスケジュールやスタッフ選定を担う制作進行に指示を出して進行します。全体を俯瞰し、問題がある場合は関係各所に掛け合って調整していきます。

■制作デスクの年収

制作デスクの平均年収は、514万円とされています(文化庁令和4年度メディア芸術連携基盤等整備推進事業「アニメーション制作者実態調査2023」より)。一般的な平均年収よりも高く、同調査によると制作進行の平均年収は325.6万円のため、キャリアアップすることで年収が大幅にアップすることがわかります。 (2024年3月調査)

■制作デスクになるには

制作デスクになるには、制作部のアシスタント職である制作進行から経験を積み、昇格する必要があります。アニメの制作進行は未経験OKの求人も多いため、まずは就職・転職して制作進行としてのキャリアを築きましょう。制作会社や担当するプロジェクトの規模にもよりますが、早ければ1年~通常5年ほどで制作デスクに昇格することができます。制作デスクは、アニメ制作の全体管理をする重要なポジションです。制作が遅れないよう適切に指示を出すスケジュール管理能力と、多数のスタッフと関わるコミュニケーション能力、トラブル発生時に瞬時に対応する対応力が必要となります。

■制作デスクになるために役立つ資格

制作デスクになるために必須の資格はありません。しかし、制作デスクの登竜門である制作進行の仕事では、原画の管理や受け渡しを担うため「普通自動車運転免許」が必要な求人が多いです。最近では免許不要の求人も増えていますが、仕事の幅を広げるという意味で余裕があれば取得しておくとよいでしょう。また、一般的なOffice系ソフトを業務で使用するため、最低限の知識があると役立ちます。

■まとめ

アニメ制作は、制作デスクをはじめ制作部のスケジュール・予算管理によって円滑に進行します。多数のスタッフを管理して期日通りの制作を進めることはなかなか大変な仕事ではありますが、自分が関わった作品が世に出て多くの人の目に触れることで、大きなやりがいを感じられます。制作進行での下積みから昇格までの道のりは長いですが、将来的にはプロデューサーも目指せる職種です。アニメ制作に関わりたい!という方は、ぜひ制作部の仕事に挑戦してみてください。  

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