シナリオライター(ゲーム)
ゲーム業界のシナリオライターとは?仕事内容や年収をご紹介します!
ゲームの世界観を構築する舞台設定や、面白さを左右するストーリー展開、感動を呼ぶセリフ。ゲームの肝ともいえるこれらの内容を制作するのはシナリオライターと呼ばれる人たちです。この記事では、シナリオライターの仕事内容や年収についてまとめました。シナリオライターの仕事に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。■シナリオライターとは
ゲーム業界におけるシナリオライターとは、ゲーム全体のストーリーの構成やキャラクターのセリフ、ムービーパートの台本などを制作する職種です。RPGをはじめとしたストーリー性のあるゲームでは、ストーリーが細かく展開されていきます。ゲーム中に散りばめられる伏線や分岐に矛盾がないようストーリーを仕上げる企画力や、ゲームのボリュームに合わせてストーリーをまとめ上げる技術が求められます。■シナリオライターの仕事内容
シナリオライターの主な仕事は、ゲームのストーリーに関連する要素を全体を通して矛盾なく作り上げることです。具体的には以下のような業務に携わります。 ①ゲーム全体のストーリーの作成 ゲームシナリオライターの最も大きな役割は、ゲーム全体のストーリー構成と展開を考案し、矛盾なく完成させることです。エンディングが途中の分岐点によって変わる場合は、伏線に矛盾が生じないよう全体の流れを把握する必要があります。ゲームのボリュームによっては複数人のゲームシナリオライターと共にゲームを制作することになるため、その中で齟齬が生じないよう綿密なコミュニケーションも欠かせません。また、ソーシャルゲームの場合はリリース後も定期的に新たなシナリオやイベントが追加されるため、継続的にストーリーを考えていく必要があります。 ②ゲームの世界観の構築 ゲームシナリオライターは、ゲームの世界観を構築する役割を担います。全体のストーリー以外にも、登場人物の性格やセリフ、アイテムの用途や説明文、サブストーリーなどを考え、作品の世界観を作り上げていきます。ユーザーがゲームを楽しめるか否かはシナリオライターの力量にかかっているといっても過言ではありません。 ③スクリプターの役割を担う チーム体制や企業によっては、シナリオライターがゲームスクリプターの業務を兼務する場合があります。スクリプターは、スクリプト言語を用いてキャラクターの表情や動作、エフェクトを設定し、会話のテンポや映像の切り替えを調整します。比較的軽度の業務となるため、ゲームの構造を理解し正しくスクリプト言語をタイピングする正確性・スピードが重要となります。■シナリオライターの年収
ゲーム業界のシナリオライターは、所属するゲーム会社や担当するプロジェクトによって仕事内容が大きく異なるため、平均年収の統計はありません。求人のボリュームゾーンは年収300万円〜500万円程度ですが、大手のゲーム会社の場合、経験によって1000万円前後の収入を得ることも可能です。 (2023年8月調査)■シナリオライターになるには
ゲーム業界のシナリオライターになるには、ゲームの専門学校やスクールに通って知識を身に着けることがおすすめです。実際にシナリオを書く際に必要な企画書の作り方やプロットの書き方も含めて学ぶことができます。シナリオライターのポートフォリオは文章のためスキルが一見して伝わりづらい傾向にあり、新卒の場合はポテンシャル、中途の場合は過去の制作経験が重要視されます。他には、ゲームのシナリオコンテストに応募する道もあります。上位入賞すれば一気にデビューすることも可能となります。■シナリオライターになるために役立つ資格
ゲームのシナリオライターになるために必須の資格はありません。資格よりも、実際に面白いストーリーを生み出し、独創的な展開をする発想力や文章表現力が重要です。スキルを証明するために、コンテストに応募して賞の獲得を目指しましょう。既にシナリオ制作の実務経験がある場合は、そのゲームのユーザー評価が自身の評価に繋がります。■まとめ
ゲームのシナリオライターは、ゲームの要となるストーリー、世界観を作り上げる、ゲーム制作に欠かせない重要な存在です。ストーリーの構成や展開だけでなくキャラクター設定やセリフも含めて考案するため、その業務量は膨大ですが、その分完成した作品が人々にプレイされる喜びは非常に大きい仕事です。これまでにプレイしたゲームの中にお気に入りのストーリーがあった人は、担当シナリオライターの別作品をプレイしてみると面白いかもしれませんよ。関連職種
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