動画マン

動画マンとは?仕事内容や年収をご紹介します!

test 日本のサブカルチャーでもあるアニメ。それらを手掛けるアニメーターの仕事に憧れる人も多いのではないでしょうか。アニメーターの一種である動画マンは、アニメーターを目指す人の最初の入口でもあります。動画と聞くと、アニメの映像を連想しがちですが、アニメ業界の動画には異なる意味があります。この記事では、動画マンの仕事内容や働き方について解説します。アニメーターを目指す人は、ぜひ参考にしてみてください。

■動画マンとは

動画マンとは、アニメーターの一種で、原画をもとに動きを付けていく職種です。アニメーションは、まず原画マンと呼ばれる人が絵コンテや資料をもとに原画を制作します。原画はキャラクターなどの動きの起点となる絵で、そこから滑らかな一つの動作をつけるために、中割りと呼ばれる間の絵を描きます。アニメ業界における動画とは、この原画に動きをつける作業のことを指し、担当するアニメーターのことを動画マンと呼びます。

■動画マンの仕事内容

動画マンの仕事は、原画をもとに動きをつけることです。具体的には以下のような仕事に携わります。 ①資料を確認する 動画マンは、まず設定資料や原画マンが作成した原画、動画タイムシートを受け取ります。これらの資料を読み込み、アニメやキャラクターの設定を理解し、アニメーションの構成をイメージすることが大切です。特に動画タイムシートには、1カットあたりの原画と、そのセリフや設定、カメラワーク、必要な中割りの枚数が記載されています。どのような動きをつけるのか、構想を練るのに大切な資料です。 ②原画をトレースする 動画マンは、原画マンが制作した原画をトレースして、動画用紙におこします。ここで描いたトレースと、それをもとに描く中割りが実際のアニメで使用されるため、慎重に描く必要があります。トレースをする際は、原画マンが描いたキャラクターの髪の毛や表情などの細かい部分や、アニメーションの世界観を表現したタッチを壊さないように意識しましょう。また、原画カットの担当者によって絵のタッチや世界観、雰囲気が異なる場合は、全体的に統一する対応力も必要となります。 ③中割りを制作する 動画マンは、原画のトレースをもとに原画と原画の間を埋める中割りを制作します。原画のトレースから少しずつ線を動かして、違和感なく表情や動作が変化するように描きます。この中割りによって、原画に動きが生み出されます。中割りの数はそのカットの内容によって異なるため、同じ1カットでも作業量が全く違うこともあります。制作した動画は動画チェッカーや原画マンが確認し、問題なければ作業完了となります。

■動画マンの年収

一般社団法人 日本アニメーター・演出協会のアニメーター実態調査2019によると、動画マンの平均年収は125万円です。動画マンはフリーランスとして雇用されるケースが多く、その収入も動画1枚につき計算されます。単価が低いことに加え複雑な描写の場合は描き込みに時間がかかるため、時間単価が低くなってしまうこともあります。動画マンとして経験を積むと、原画マンにキャリアアップすることができるため年収の向上を見込めます。 (2023年8月調査)

■動画マンになるには

動画マンになるには、専門学校や美術系の大学を卒業してアニメーション制作会社の求人に応募して採用してもらうことが一般的な道筋です。動画マンはアニメーション制作会社に入社した新人アニメーターが最初に担当する職種であるため、他のアニメーターの仕事に比べると比較的なりやすいですが、画力が要求される職種のためポートフォリオは必須です。最近は3DCGを使用したアニメも多いため、CG制作に関する知識があると優遇されるでしょう。

■動画マンになるために役立つ資格

動画マンになるために必須の資格はありませんが、アニメーション制作の知識やスキルを磨くために、以下の資格を取得するとよいでしょう。 ・アニメーション実技試験 アニメーション実技試験は、アニメーターを目指す学生向けに行われている試験です。指示書を正確に読み取り、適切なカットを描くことができるかを測る実技試験となっています。

■まとめ

動画マンは原画マンが作成した原画をもとに絵を制作するアニメーターです。アニメーターとして活躍するためには誰もが通る道となっており、動画マンとして実務経験を積んだあとは原画マンにキャリアアップし、さらに作画監督を目指すこともできます。動画マンとして働く中でアニメ業界やアニメ制作の全体が見えてくるでしょう。下積み時代は過酷なことも多いですが、実際に放映されるアニメを作り出す生みの感動を味わえる仕事です。

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