原画マン
原画マンとは?仕事内容や年収をご紹介します!
日本のサブカルチャーであるアニメは、日本国内のみならず、世界中で愛されるコンテンツとなっています。そんなアニメーションを手掛ける人のことを、アニメーターと呼びますが、具体的にどのようにアニメが作られているのかを知る人は多くないでしょう。この記事では、アニメーターの中でも、原画を手掛ける原画マンについて解説します。仕事内容や年収など、ぜひ参考にしてください。■原画マンとは
原画マンとは、アニメーターの中でも作品の要となる原画カットを制作する役割を担う職種です。原画がそのアニメの雰囲気やタッチを決めるため、非常に重要なポジションとなります。似た職種で動画マンがありますが、動画マンは原画マンが描いた原画をもとに、その間を補完する動作を描く仕事です。■原画マンの仕事内容
原画マンの仕事は、アニメの映像のもととなる原画を制作することです。具体的には以下のような仕事に携わります。 ①絵コンテや資料の確認 原画マンは原画の制作にあたって、まずは監督や演出家が用意した絵コンテ・設定資料・レイアウト用紙の確認を行います。これらの資料にはアニメの設定や映像の構成が書き記されているため、しっかり読み込み意図に沿った原画を構想することが重要です。監督らとの打ち合わせの中で資料の内容を擦り合わせ、イメージにズレが生じないよう話し合います。 ②素早く原画を書き上げる 原画マンのメインの仕事は、資料をもとに原画を制作することです。このとき、原画マンには指示を忠実に再現する画力と、それを素早く書き上げるスピードが求められます。一般的に、30分枠のアニメを完成させるために使用される原画の数は300カット程度といわれます。週1回のペースで放送されるため、そのスケジュールは非常にタイトです。ゆっくり丁寧に原画を制作していては間に合わないため、絵のクオリティだけでなく、それをスピーディに仕上げる力量も問われます。 ③動画シートに動画制作の指示を書く 原画マンは動画マンに原画を引継ぐ際、原画に対して必要となる中割りの枚数指示や、各カットの説明(設定やセリフなど)をする必要があります。原画と動画タイムシートを制作したら作画監督に確認してもらい、問題なければ動画マンにこれらの制作物を渡します。■原画マンの年収
一般社団法人 日本アニメーター・演出協会のアニメーター実態調査2019によると、原画マンの平均年収は、334万円です。原画マンは、フリーランスとして雇用されるケースが多く、その収入も原画1カットにつき計算されます。1カットの相場が4000~5000円とされていますが、複雑なカットの場合は描き込みに時間がかかるため、時間単価が低くなってしまうパターンもあります。 (2023年8月調査)■原画マンになるには
原画マンになるには、専門学校や美術系の大学を卒業して、アニメーション制作会社の求人に応募して採用してもらうことが一般的な道筋です。新人アニメーターは基本的に動画マンとしてデビューします。動画マンとして1~2年経験を積んだのち、原画マンにキャリアアップすることができます。画力が要求される職種のためポートフォリオの提出は必須です。デッサンやイラストでスキルを示すことができれば、未経験からでも十分転職することは可能です。最近は3DCGを使用したアニメも多いため、CG制作に関する知識があると優遇されるでしょう。■原画マンになるために役立つ資格
原画マンになるために必須の資格はありませんが、アニメーション制作の知識やスキルを磨くために、以下の資格を取得するとよいでしょう。 ・アニメーション実技試験 アニメーション実技試験は、アニメーターを目指す学生向けに行われている試験です。指示書を正確に読み取り、適切なカットを描くことができるかを測る実技試験となっています。■まとめ
原画マンは、アニメの基盤となる原画を仕上げる仕事です。アニメーターの中でも、特に作品を生み出す感動を味わうことができます。私たちが普段目にする30分のアニメには、驚くほど多くのカットが必要とされます。絵を正確に素早く描く技術が求められるため、原画マンになりたい人は、とにかく絵をたくさん描いて、画力の向上を目指しましょう。別名
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