クリエイティブディレクターとは？仕事内容や年収をご紹介します！

SNSやインターネットの発展に伴って広告業界ではWeb広告が主流となり、マーケティング手法も変化し続けています。そんな広告業界で制作チームを牽引するのが、クリエイティブディレクターと呼ばれる人たちです。一般的な「クリエイティブ」の意味は「創造」ですが、広告業界においては「制作」や「立案」といった意味で使用されます。この記事では、クリエイティブディレクターの仕事内容や年収、なるための方法についてまとめました。クリエイティブディレクターの仕事に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください！

■クリエイティブディレクターとは

クリエイティブディレクターとは、企業や団体が広告を制作する際に、現場の総監督としてビジュアル制作や広告戦略などの広告制作現場を統括する職種です。広告宣伝の種類は様々で、テレビCMや雑誌、ポスター、電車広告、店頭やWeb広告などが挙げられます。宣伝したい商材が決まったら宣伝方法やマーケティング戦略を検討し、アートディレクターや広告プランナー、コピーライター、デザイナーなどを集めてチームを動かします。一般的には部長クラス、アートディレクターの上の役職となりますが、会社やプロジェクトの規模によっては兼務するパターンもあります。

■クリエイティブディレクターの仕事内容

クリエイティブディレクターの仕事は、広告宣伝の企画、立案からスタッフ管理、現場の指揮など、広告制作の現場全体を監督することです。具体的には以下のような仕事に携わります。 ①クライアントのヒアリングをもとに企画する クリエイティブディレクターはクライアントからのヒアリングの内容をもとにして、どのような広告を制作するかを考案します。クライアントが広告宣伝を検討している初期段階では、広告の目的が明確に定まっていないこともあるため、具体的に企画書に落とし込んで広告宣伝の概要を明確にすることも大切です。目的や目標が定まったら、達成するために最適な宣伝方法を選定し、クライアントに提案書をプレゼンします。宣伝するサービスや商品の市場調査やマーケティング戦略の知識が必要です。 ②適正のあるスタッフを配置する 提案した広告の内容を実際に実現するために、適正のあるスタッフを配置することもクリエイティブディレクターの重要な仕事です。一つの広告の制作には、多くのクリエイターが関わります。アートディレクターをはじめ、広告プランナーやコピーライター、グラフィックデザイナー、イラストレーターなどのスタッフを集めて、プロジェクトチームを始動します。ここで各分野において適切なスタッフィングができるかどうかは、クリエイティブディレクターの人脈や選定眼に大きく左右されます。 ③制作現場を全体管理する 納期に向けて、制作現場全体のスケジュールや進行を管理することもクリエイティブディレクターの業務のひとつです。広告制作には多くのスタッフが関わるため、それぞれのスケジュールを把握し、滞りなく制作を進められるかどうかが重要になります。また、個性の異なるメンバーをひとつのチームとしてまとめ上げるリーダーシップも要求されます。問題が発生した際には臨機応変かつスピーディに対応する力が必要です。

■クリエイティブディレクターの年収

クリエイティブディレクターの平均年収の統計は579.8万円となっています。クリエイティブ系の職種の中でも高い傾向にあり、特に大手企業に所属する人や著名な広告を手掛けるフリーランスの人は、年収1000万円を超えることも珍しくありません。 （2023年8月調査）

■クリエイティブディレクターになるには

クリエイティブディレクターになるには、広告制作について学び、制作チームの一員として携わる経験が必要となります。マネジメントクラスの職種となるため、最初からクリエイティブディレクターとして就業することは難しく、コピーライターやプランナー、デザイナーとして広告制作の経験を積み、キャリアアップすることが一般的です。クリエイティブディレクターは制作現場のメンバーを監督する立場のため、広告制作の流れや制作スキルが必要となります。また、チームマネジメントやリーダーシップ力、コミュニケーション能力に企画力と、様々なスキルが求められるため、自身の得意とする制作分野で現場に立ちながらスキルを磨いていきましょう。

■クリエイティブディレクターになるために役立つ資格

クリエイティブディレクターになるために必要な資格は特にありませんが、広告に関する知識やマーケティング戦略の知識があると業務に役立つため、学習を兼ねて関連する資格の取得を目指すのはおすすめです。 デザイナーやコピーライターなどからキャリアアップするためには、資格よりも実際のスキルと経験が重要視されます。過去の制作をまとめ、具体的な広告効果も示せるとよいでしょう。また、常に広告業界の最先端の情報を集める姿勢も重要です。

■まとめ

広告業界におけるクリエイティブディレクターは、広告の制作現場を統括する責任者です。実際に私たちが見かける広告類は、クリエイティブディレクターが企画・提案し、プロジェクトメンバーを管理して制作されています。全体管理者として問われるスキルは高く、責任も重大ですが、実際に制作した広告が世に出て消費者に届くことで大変なやりがいを感じることができます。クリエイティブディレクターの仕事に興味がある人は、制作メンバーとして業界に就職し、キャリアアップを目指しましょう。