3DCGデザイナー(ゲーム)

ゲーム業界の3DCGデザイナーとは?仕事内容や年収をご紹介します!

ゲーム業界の3DCGデザイナーとは?仕事内容や年収をご紹介します! 昨今のゲームは、美しいグラフィックによって彩られた作品が多数生まれています。ゲームの舞台やキャラクター、アイテムなどは、すべてコンピュータで制作されています。このグラフィックのことをCG(コンピュータグラフィックス)と呼び、特に立体的な3次元のCGを3DCGと呼びます。ゲーム作品の3DCGを制作するのは、3DCGデザイナーと呼ばれる人々です。この記事では、ゲーム業界における3DCGデザイナーの仕事内容や年収、なるために必要なことを解説します。ぜひ参考にしてください。

■3DCGデザイナーとは

3DCGデザイナーとは、専門のソフトを用いて3次元のグラフィックをデザイン・制作する職種です。主にキャラクターやアイテム、舞台などのゲームのビジュアルの大半に携わります。3DCGは、ドット絵や平面イラストを中心とした2DCGと比べて、立体的でよりリアルな表現が可能となります。最近のゲームグラフィックスは3DCGが主流となってきています。

■3DCGデザイナーの仕事内容

3DCGデザイナーの仕事は、3Dのグラフィックを制作することです。主に以下の6つの工程に分けられます。 ①モデリング ゲームに登場するキャラクターや背景、アイテム、建物などのオブジェクトを、立体的にデザインします。基本的には、2Dのデザイン画をもとに3Dに形成していきます。モデリングを担当する人を、3DCGモデラーと呼びます。キャラクターと、背景・アイテム・建物などはそれぞれ別の人が担当することが多いです。 ②リギング モデラーが制作した3Dグラフィックを動かすための仕組み(リグ)を作ることを、リギングといいます。キャラクターや背景、アイテムなどのデータに骨(ボーン)と呼ばれる骨組みを埋め込み、動きをつけられる状態にします。リギングを専門的に担当する人を、リガーまたはリギングアーティストと呼びます。 ③テクスチャリング モデラーが制作した3Dグラフィックに、色や質感を加えていく作業をテクスチャリング(テクスチャマッピング)といいます。オブジェクトの表面にテクスチャと呼ばれる絵を貼り付けることで、より現実的な3DCG表現が可能となります。 ④アニメーション リギングされたオブジェクトに動きをつける作業をアニメーション(モーションデザイン)といいます。静止しているキャラクターに表情や動きをつけるため、「命を吹き込む」作業とされており、違和感のない演出が求められる重要な工程です。アニメーションを担当する人を、3DCGアニメーターまたはモーションデザイナー(モーショナー)と呼びます。 ⑤ライティング 制作された3Dグラフィックに光をあて、陰影をつける作業をライティングといいます。陰影表現が加わることで、より現実に近いリアルな世界を演出することができます。 ⑥レンダリング 仕上がったデータを実際にゲームで使用するための映像として書き出す作業をレンダリングといいます。ゲーム中に挿入されるカットシーンやOP映像などは、事前にレンダリングされたプリレンダリング、プレイ中の映像はユーザーの操作に合わせてその場で映像処理が行われるリアルタイムレンダリングがあります。

■3DCGデザイナーの年収

職業情報提供サイトjobtagによると、CG制作が属する主な職業分類の全国的な平均年収は509.3万円となっています。求人は300~800万円ほどと幅広い募集があり、経験年数や実力によって大きく変動することがわかります。若手の頃はアシスタント的な業務から始まるため年収は低い傾向にありますが、経験を積んでチームリーダーなどを担当するようになると、より高い収入を得ることができます。また、有名タイトルの制作実績などを示すことができれば、フリーランスとして更なる収入アップを目指すこともできます。 (2024年7月調査)

■3DCGデザイナーになるには

3DCGデザイナーになるには、専門学校や大学でCGについて専門的に学んだあと、ゲーム制作会社やCG制作会社で3DCGデザイナーとして就職・転職する道が一般的です。専門的なソフトを扱うスキルが求められるため、ある程度の学習期間とポートフォリオの制作が必要となります。加えて360度どこから見ても違和感のない表現を生み出すために、2Dのデッサン力や立体構造の知識も必要となります。

■3DCGデザイナーになるために役立つ資格

3DCGデザイナーになるために必須の資格はありません。3DCGデザイナーを目指すうえで、取得しておくと役に立つ資格として以下のものがあります。 ・CGクリエイター検定 ・色彩検定 3DCGデザイナーとして、CGクリエイター検定はもっておきたい資格です。基本的なCGに関する知識と、実際のスキルを示すのに有効です。また、色彩検定はデザイナーにとって大切な「色」の感覚を養ううえで役立ちます。

■まとめ

ゲームの世界観を大きく左右する優美な3Dグラフィック。美しいグラフィックはユーザーを魅了し、その作品の価値を高めます。3DCGデザイナーの仕事は、自分が作った3Dグラフィックを多くの人に実際にプレイしてもらえるやりがいのある仕事です。メタバースやAR、VRなどのコンテンツが人気を集めている現代では、3DCGデザイナーの需要はさらに高まっていくと考えられます。ぜひこの記事を参考に3DCGデザイナーを目指してみてください。  

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3DCGモデラー、リガー、3DCGアニメーター など

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