ボットネットとは，ボットと呼ばれるウィルスのようなものに感染した複数の端末で構成されたネットワークのことです。 ボットに感染したゾンビPCとそれに指令を送るメインボットサーバで構成されていて、ボットサーバを使いインターネットを介して感染した端末を遠隔操作することを目的としています。 通常このボットサーバを閉鎖すればボットネットは使えなくなるのですが、最近ではボットサーバが閉鎖されるとボット感染パソコンの中で回線状況がよいものをサーバーに昇格させる機能を備えるものがあるようです。 遠隔操作の利用目的には、ボットに指令を出し、DDos（distributed denial of service）攻撃や迷惑メールの送信、パソコンのデータを盗むなどがあります。 ボットはピア・ツー・ピア・ファイルの共有やメールに添付されたワームなどで感染しますが、新種のウィルス対策と称して添付ファイルを開かせ感染させる事例も出てきています。 ボットに感染したことはその端末機のユーザには分からず、知らない間にスパムメールやDDos攻撃の加害者になってしまう恐れがあります。 現在、在宅で仕事をしている方のパソコンや、家庭利用のパソコンがボットネットに組み込まれていくケースが多く、自宅パソコンに対するセキュリティ意識の低さが表れています。 ボットに感染することを防ぐためには、セキュリティソフトの利用・OSのアップデートを行い最新の状態に保っておくこと、憶えのないメールは開かない、不審な添付ファイルは開かないなどのことが必要です。 自分には関係のないこと、と思わず、もう一度自分のパソコンの状況を確認してみてください。 感染が判明したら、ボット駆除ツールなども配付されていますので利用してください。