Q
489 広告やマーケ界隈でよく聞くAIDMA・AISASってなに?どう違うの?
先輩や上司がAIDMAがどうとかよく話しているんだけど、実際にどんな考え方なのか、どう使い分けるべきなのか、ちょっと分かりづらいと感じています。2つの違いは?
A
どちらも消費者が商品を知り、購入に至るまでのプロセスを説明するフレームワークです。
広告やマーケティングの世界でよく聞く「AIDMA」や「AISAS」。AIDMAはテレビCMなどのマスメディア向き、AISASはSNSやネット検索などデジタル施策にぴったりな考え方です。 マーケティング施策を考える上で、かなり役立つ考え方なので、時代や目的に合わせて活用すれば、マーケティング施策の精度がグッと上がります。 AIDMA(アイドマ)とは? AIDMAは、消費者が商品を認知してから購入に至るまでの流れを表したモデルです。以下の5つのステップで構成されています。 1. Attention(注意):まずは商品やサービスの存在を知る 2. Interest(関心):ちょっと気になるな、と興味を持つ 3. Desire(欲求):欲しい! と思う 4. Memory(記憶):しっかり覚えておく 5. Action(行動):実際に購入する このモデルは、テレビCMや雑誌広告のようなマスメディアを活用したマーケティングに向いています。 「見て・覚えて・買う」というシンプルな流れですね。100年以上も昔、アメリカの広告人エルモ・ルイスがAIDA(Attention、Interest、Desire、Action)モデルを考案したとされています。 このAIDAモデルが後に発展し、AIDMAが形成されたと考えられています。同じような形でAIDMSA(S=Safety:安全かどうか確認する)というモデルも最近では提唱されています。 AISAS(アイサス)とは? AISASは、インターネット時代に適した消費行動モデルとして考えられたものです。AIDMAの流れに、デジタル特有の要素が加わっています。 1. Attention(注意):まずは商品を知る 2. Interest(関心):気になり始める 3. Search(検索):ネットで情報を調べる 4. Action(行動):購入する 5. Share(共有):SNSや口コミで広める 「検索」と「共有」が加わったのが大きな違いです。 例えば、SNS広告を見たユーザーが「これって実際どうなんだろう?」と検索し、購入後に「買ってみた!」と投稿する。 この流れ、まさにAISASのモデルに当てはまります。AISASモデルはインターネットの普及に伴い、消費者の購買行動が変化したことを受けて、従来のAIDMAモデルを日本の広告代理店である電通が提唱したと言われています。 AIDMAとAISASの違いと活用ポイント ・AIDMA 特徴:記憶を重視した購買行動モデル 適したマーケティング手法:TVCM、紙媒体広告、店頭POP ・AISAS 特徴:検索と共有を重視した購買行動モデル 適したマーケティング手法:SNS広告、SEO、口コミマーケティング AIDMAは、「消費者が広告を見て覚え、購入する」流れを前提としています。そのため、ブランド力のある企業や大規模な広告キャンペーン向けのモデルです。 一方、AISASは「消費者が自ら調べ、体験をシェアする」プロセスが大事。SNSや検索エンジンを活用したマーケティング戦略と相性が良いですね。D2C(Direct to Consumer)ブランドやECサイトでは、AISASの考え方が特に重要になってきます。 ■まとめ AIDMAとAISAS、どちらも消費者の購買行動を理解するための有力なフレームワークです。 マスメディア中心のマーケティングではAIDMAが主流でしたが、今はデジタルが当たり前の時代。AISASの視点を取り入れることで、より効果的なマーケティングができるようになります。 「この商品、どうやって広めよう?」と考えたとき、AIDMAとAISASのどちらがより適しているか意識してみると、戦略のヒントが見つかるかもしれませんね。 ■マーケターを目指す方へ。CREATORS COMPLEXのご紹介 CREATORS COMPLEXは、学び、集い、つながる機会を作るクリエイターのためのオンラインコミュニティです。トップクリエイターによるライブ配信やコラム、交流イベントなど、さまざまなクリエイティブを提供! 「クリエイターになりたいけど、どうしたらいいかわからない…」という方は、CREATORS COMPLEXを活用してください。 詳しくはこちら↓ https://creators-complex.com/
この質問に関連した業種の
求人を見ることができます。
仕事×学びのご相談はこちら
「ちょっと話が聞いてみたい」も大歓迎!









