Q

477 バーチャルプロダクションとは何ですか?

最近よく「バーチャルプロダクション」という言葉をよく聞きます。どういったものですか?

A

バーチャルプロダクションとは、映像制作においてリアルタイムで実写とCGI(コンピュータ生成画像)を統合する技術です。

仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などのテクノロジーを使用して、セット上に映像を作成します。 「クロマキー合成(グリーンバック)」と違い、リアルタイムで合成するため、撮影中も完成品のイメージがしやすくなるという特長があります。 また、撮影コストの削減、制作時間の短縮、場所や天候の制約を受けない・・・といったメリットもあります。 機材の発展や扱えるオペレーターが増えるにつれ、活用の場はどんどん広がり、映画やドラマの制作、ライブ配信、CMやミュージックビデオの制作など、さまざまな場面で活用されています。 一見、メリットばかりのように思えますが、デメリットもあります。 初期費用の高さや、専門的な知識を必要とする点などは、撮影規模によっては高いハードルと言えます。 一方で、映画やドラマのロケ地となった場所をめぐる「聖地巡礼」というカルチャーが生み出す経済効果の観点から見ると、バーチャルプロダクションで作られた作品には、そういった恩恵を生み出すことはできません。 しかし、バーチャルプロダクションは、映像制作の可能性を広げ、よりリアルでクリエイティブな表現が可能になると期待されており、今後もさらなる発展が予測されています。

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