Q

464 「オンボーディング」とはなんですか?

「オンボーディング」とは具体的になんでしょうか?「OJT」とは違うのでしょうか?

A

オンボーディングは、新入社員や新しいメンバーが組織やチームにいち早く慣れてもらうための取り組みを指す言葉です。

「オンボーディング」という用語は、もともとは船舶に乗り込む際の手続きや準備を指す言葉でした。 その後、ビジネスの世界で新入社員の導入プロセスを表す言葉として使われるようになりました。 新メンバーが組織にスムーズに参加し、早期に生産性を発揮できるようにするための重要なプロセスとされています。 似たような意味でよく使われている「OJT(On-the-Job Training)」は、仕事の現場で実際の業務を通じて学ぶトレーニングのことを指します。 OJTが即戦力育成を目的として行われるのに対し、オンボーディングは組織やチームに馴染ませるために行うという点に大きな違いがあります。 業務に必要な知識や技術の習得のサポートだけでなく、会社のルールやビジネスマナーなど実際の業務以外の内容を教え、組織の一員としての意識を育てていくことで、入社後に起きやすい早期離職を防ぎ、社員の定着に効果を発揮します。 オンボーディングを効果的に行うには、まず準備と計画が大事です。 オンボーディングの事例としては、 ・ウェルカムビデオの制作:経営者や上司からの歓迎メッセージや組織のビジョン、社員の声などを歓迎ビデオにまとめます。ビデオを通じて、組織の雰囲気や文化を伝えるだけでなく、新入社員にとって親しみやすい形式で情報を提供します。 ・バディシステムの導入:新入社員は経験豊富な先輩社員のバディと一緒に業務に取り組みながら、組織の文化やプロセスを学びます。バディは新入社員に対してメンタリングやサポートを提供し、新入社員の適応を支援します。 ・オンラインコミュニティの活用:専用のオンラインプラットフォームやコミュニティに参加して、質問や意見交換、学習リソースの共有など他の新入社員や経験豊富な社員と気軽に交流できる仕組みを作ります。 など、具体的な内容や手順は組織や業界によって異なる場合がありますので、決まった形式にとらわれず、組織のニーズや文化に合わせてカスタマイズすることも重要です。 ぜひオンボーディングに取り組んでみてはいかがでしょうか?

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