Q
440 印刷に使われている三大版式について教えてください。
印刷会社へ就職が決まり、研修を受けているのですが、三大版式についてよくわかりませんでした。 詳しく教えてください!
A
印刷方法には、それぞれ凸版、平版、凹版の3版式があります。ポスター、チラシ、新聞など印刷物によって特徴があり、適した方法で印刷をしています。
普段、みなさんがみている新聞、チラシ、ポスター、DMなどの印刷物は、実は違った方式で刷られています。版のカタチによって、刷られ方が変わり、凸版、平版、凹版の3つを三大版式と呼ばれています。また、孔版印刷を入れて四大版式と分類する場合もございます。それぞれ文字や色の出方など特徴があり、適する印刷物も変わります。 < それぞれの特徴 > ●凸版(とっぱん)印刷・・・凸部分にインキをつけて紙などに転写する手法。印鑑と同じように、印刷したい文字や画像が版に彫られており、それを紙に転写していきます。細かい絵柄やカラフルな印刷には適しませんが、コストが安くシャープな表現に適しており文字印刷などを得意としています。 【利用されている印刷物】新聞、名刺、帳票、段ボール ●平版(へいはん)印刷・・・印刷部分を油性にしておき、印刷段階で版に水を与えることで油性部分が反発されて印刷される方法です。印刷濃度が不十分なため、迫力ある印刷にはやや不向きです。しかし、複版が簡単なこともありロットのある印刷に向いています。 【利用されている印刷物】カレンダー、ポスター、パンフレット、ちらし ●凹(おうはん)版印刷・・・お札などで使用されている印刷方式です。画線部が窪んでいて、そこにインクを入れて転写する手法です。製版が複雑でコストが高いため、高級な印刷、偽物防止印刷、写真の印刷などに向いています。 【利用されている印刷物】食品包装用フィルム、紙幣、書籍 ●孔版(インクジェット)印刷・・・印刷用紙に直接インクを吹き付ける手法です。印刷スピードが遅いため、ロットのあるものには不向きですが、小ロットで色の再現性の高さが重要な印刷物に向いています。 【利用されている印刷物】ステッカー類、Tシャツ、食器
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