Q

412 キャラクターの「原型師(げんけいし)」について教えてください。

アニメキャラクターの「原型師(げんけいし)」に憧れています。どうしたらなれるでしょうか。具体的な仕事内容も、教えてください。

A

美術大学や専門学校で、フィギュア造形を学んで、おもちゃメーカーやフィギュア制作会社へ就職するのが一般的です。

「原型師」は人形や銅像、アクセサリーや貴金属製品などの鋳型(いがた)の原型を作る仕事です。昨今はアニメや食玩などの人気が沸騰し、アニメキャラクターのフィギュア、食玩やカプセル玩具販売機用の模型やキャラクターなどの原型を作る人が注目されて「造形師」と呼ばれたりしています。 例えばフィギュアを作る場合、粘土やパテ類を使います。骨格に肉付けしてナイフややすりで成形して原型を作り、シリコンなどで型抜きをします。出来た型に石膏などを流し込んで複製し、塗装すると完成です。サイズの大きなものはパーツごとに分けて作り、組み立てて完成させます。食玩やカプセル玩具などの場合は、クライアントに原型を納めます。これが工場に運ばれて大量生産されます。 近年はこうした手作業だけでなく、パソコンの3DCGでフィギュアやおもちゃなどを設計し、3Dプリンターで模型を作る「デジタル造形」の需要が増えつつあります。3Dプリンターは立体物を容易に作成できる利便性があり、進化する機器を使いこなせる「デジタル造形師」がますます求められそうです。ただし、仕上げは手作業のため、手先が器用で緻密な作業ができなければ務まりません。 「原型師」に必要な資格はありませんが、造形技術は必要です。美術学校や専門学校で、フィギュア造形を学んでおくと、おもちゃメーカーやフィギュア制作会社などへ就職するときに役立つでしょう。フィギュアの作品展やイベントなどに出展するのもお勧めです。優秀作品であれば、関係者の目に留まる可能性大です。 選考においては、ポートフォリオ(作品集)でしっかり自己アピールをしましょう。 作品をいろんな角度から撮影し、 ・作品のコンセプト ・どういった部分に注力したのか? ・作業日数(時間) ・使った素材 を記載します。 受賞歴がある場合は、履歴書・職務経歴書・ポートフォリオに必ず入れましょう。 ポートフォリオは常に最新の状態にしておき、いつでも応募できるように日頃から自慢の作品をまとめておきましょう。

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