DuckDuckGoとは、利用者のプライバシー保護を第一に掲げた検索エンジンです。利用する際にユーザーの情報収集や検索履歴の保存等を行わないことを運営方針としています。 検索エンジンとは、インターネット上に存在する情報を探すシステムの事を指し、有名なものではGoogleやYahoo、Bingなどがあります。検索内容をカテゴリごとに絞った検索エンジンも存在し、求人情報専用検索エンジンであるIndeedなどがこれに含まれます。 検索エンジンにもさまざまありますがではこの「DuckDuckGo」は以下のような特徴があります。 「DuckDuckGo」の検索ページ（https://duckduckgo.com/）に接続すると、緑色のネクタイをしたアヒルのアイコンとともにGoogleのようなシンプルな検索ボックスが表示されます。検索ボックスの下には「あなたを追跡しない検索エンジン」との表記が。さらに下にスクロールしていくと、コミカルで少しシュールなイラストとともに機械翻訳らしい少し怪しい日本語で「個人情報の収集をしない事」「検索履歴を保存しないこと」「ターゲッティング広告の表示がないこと」などが示されています。 Google等の大手の検索エンジンでは通常、検索履歴などを保存・分析することでユーザーが求める情報をより正確に表示するシステムが搭載されています。しかしながら、こうしたシステムの特性を逆手に取り、検索結果上位に表示されるようにサイト内でキーフレーズを頻繁に用いるなどした低品質なサイトが乱立したことや、アメリカ合衆国の米国家安全保障局（NSA）がGoogleやYahooなどの大手IT企業から協力を得つつ、個人情報を収集監視している事実などが元CIA局員から暴露された過去があり、大手検索エンジンに対して批判的な意見が集まったことがありました。その中で、個人情報収集を行わずプライバシー保護を掲げた「DuckDuckGo」は注目を浴びたという経緯がありました。 2019年現在でも余分な広告や、個人情報が守られることを意識するユーザーから支持を得ており、ウェブブラウザのデフォルト検索エンジンに採用されるなど、ますます広まっていくのではないかと予想されています。