元々アニメの制作には、テレビ局がアニメ制作プロダクションに委託発注する、編成発注方式が取られていました。しかし、アニメ制作には多額の費用が掛かるため、２０００年頃から、事業リスクの分散を目的とした製作委員会方式が取り入られるようになりました。製作委員会を7社（玩具メーカー、レコード会社、出版社、アパレルメーカー、文具メーカー、アニメ制作プロダクション、広告代理店）で組成した場合、出資比率に合わせて権利取得を行なうという方法です。 アニメ制作プロダクションも出資を行い、映像化権の取得を行ないます。 この権利を取得したアニメ制作プロダクションを、元請アニメ制作プロダクションと呼びます。元請アニメ制作プロダクションは、映像化権と全話数の制作費、製作委員会出資比率に合わせた利益分配も受けれる事になります。大手と言われるアニメ制作プロダクションは殆ど全てが元請を行なっています。 また最近では、出資専門に行なう事業系のアニメ制作プロダクションや海外からの出資企業も増えています。 商業アニメーションの世界でのアニメは、キャラクタービジネスで有り、事業リスクの分散から始まった製作委員会方式は、深夜帯アニメ制作では製作委員会方式がスタンダードになっています。 ＊予備知識*アニメ製作と制作の違い ・製作→アニメ制作に出資・権利取得している ・制作→アニメを作る事 ちなみに制作協力は元請から話数を受けた制作プロダクションです。