Q
331 制作と製作の違いはなんですか?
映画やアニメのエンドロールを観ていて、「制作」と「製作」の2種類の表記があることに気づきました。この2つは同じ意味なのでしょうか?それとも何か違いがあるのでしょうか?
A
使用場面により意味合いが変化します!
一般的な使い方として、「制作」は、元々は絵画や音楽といった芸術作品を作ることに対して使われます。いわゆるアーティストと呼ばれる方たちの仕事に加え、記事を執筆するライターやポスターやWebサイトなどをデザインするグラフィックデザイナーなど、クリエイターの方たちの仕事も該当します。アイデアや表現力、デザイン性などが求められる要素の強い仕事が「制作」と呼ばれます。 一方「製作」は、工業製品や精密機械、器具など工場で大量に作ることができるものに対して使われます。いわゆる“メーカーでのものづくり”を指すことが多いです。 ただ、ご質問にあった映画やアニメ、TV番組の中だとそれぞれがまた違う意味で使用されています。 映画、アニメ、TV番組は映像作品を創作するため、実際に現場で作る人や会社のことを「制作者」「制作会社」と言います。 一方、作品の企画立案、製作費調達、製作委員会組成、配給、宣伝、興業、商品化、音楽回りなどと全ての工程を表し、商業として成り立たせる側を「製作者」「製作会社」と言います。 ただ、実際には映画、アニメ、テレビ、ドラマなど、映像コンテンツによって、使い分けが不明瞭な部分もあります。アニメ業界では制作プロデューサーは「作品」、製作プロデューサーは「商品」として関ると言うのが一般的な使い分けです。 ちなみにWeb業界だと、インターネット上に存在するいろいろなWebサイトは無形物であり、道具や機械を用いてつくりだされる有形物とは異なります。またデザインも作者のセンスが反映されたものであるため芸術性が強いと言えるため、一般的には「制作」という漢字が多く用いられています。
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