デジタル・マーケティングとは電子メディアを通じて製品やブランドのプロモーションを行うことです。 電子メディアというとWebマーケティングと混同されがちですが、両者の違いは、マーケティングの対象として扱う世界の範囲にあります。Webマーケティングは、あくまでWebサイトを軸に考えるマーケティングのことを指しています。 一方、デジタルマーケティングはWebサイトの世界にとどまらず、デジタルで得られるあらゆるデータやタッチポイントを活用するマーケティングであり、Webマーケティングとの決定的な違いは、扱う世界の範囲が格段に広いことです。 現在、Webサイトに表示される広告、自社のWebサイト、電子メール、アプリなど、デジタルによって顧客との接点が、非常に多様化しています。そんな中で、デジタルマーケティングではこれらの接点を総括的に取り込みます。例えば、Webマーケティングのように自社のWebサイトに隣接するデータだけではなく、口コミサイトやSNS、さらにはデジタルサイネージやデジタルのポイント会員情報、どこでアクセスしたかといった位置情報なども含むのです。   デジタル化社会では、あらゆるサービスの提供場所でデータが取得されています。サイトの閲覧状況やコンテンツの利用状況ばかりではなく、ECサイトでの購入履歴やコンビニの利用データ、クレジットカードやポイントカードの履歴、スマートフォンではGPS情報などの移動記録など、私たちが何かするごとにそれはデータ化されるのが当たり前の社会です。 各メディアや媒体により多方面からデータ化された情報を元に、消費者や顧客のニーズ、傾向、流行、潜在意識などを分析し、今後の施策を考えてプロモーションを行うマーケティングがデジタル・マーケティングという新しいマーケティング手法です。