Q
285 IoTとはどんなものですか?
先日、ソフトバンクがIoTの開発会社を買収したというニュースを見ました。このIoTとは具体的にどのようなものなのでしょうか?
A
IoTとは「もの」をインターネットにつなぐ発想や技術のことです。
2016年7月、ソフトバンクが、イギリスの大手半導体企業ARMを約3兆3000億円で買収すると発表し話題になりましたね。 発表にあたり、ソフトバンクの孫正義氏はロンドンでの記者会見で「大きなパラダイムシフトはインターネットからモバイルに移り、その次は IoT(Internet of Things)」と述べており、今回の買収からソフトバンクが次の事業としてIoTに大きく賭けていることが伺えます。 孫社長が目をつけたこのIoTとは、Internet of Things(「もののインターネット」)の略です。ちなみに、読み方はアイオーティーです。 コンピュータのような「情報機器」や、テレビなどの「AV家電」だけでなく、世の中の様々な「もの」に通信機能を持たせて、インターネットで相互接続してしまおう、という発想、また、そのための技術を指します。今皆様が日常で使用する場面が多いIoTでいうとBluetoohが有名ですね。 これまでも、Bluetoohなどでパソコンや携帯電話などの「もの」がインターネットにつながっていました。IoTでは、これまでインターネットとは無縁だったテレビやエアコン、将来的には動物や人、植物、無機物などもイ ンターネットにつながることにより、「もの」が相互通信し、遠隔からも認識や計測、制御などが可能となります。今までのように人が操作してインターネットにつなぐだけ ではなく、「もの」が自らインターネットにアクセスすることができるのがIoTの特徴です。 このIoTを利用すると具体的にどんなことができるかというと、例えば外出先で自分の帰る時間に合わせて携帯からエアコンをつけたり、お風呂を沸かすことができたり、家にいるペットの首輪などをIoT機能のあるものに変えると、ペットの行動をSNSでお知らせしてくれたりといったことも可能です。 最近見つけた面白いIoT製品ですと、スマホのアプリと連動し、自分自身の心臓の鼓動を遠く離れた人の指輪に表示してくれる指輪などもあるようです。震災や災害時に役立ちそうなIoT製品ですね! まだ複数のIoT製品が一箇所に固まるとお互いの電波に干渉しあってしまうような懸念点もありますが、今後の技術の発展によってはありとあらゆるものがネットワークにつながり、自分の意思で行動を起こす前に「もの」が人々の快適な状況を作り出す時代が来るかもしれませんね。
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