Q
213 Excelの数式に入る$マークの意味はなんですか?
Excelで表を作っているとき、計算式を入れたセルをコピーしたら数字がおかしくなってしまいました。 同僚に聞いたら「絶対参照にすればいい」と、どこかボタンを押して$マークを付けていたのですが、これはどういう意味でしょう?
A
数式の参照先を固定するマークです。参照には「絶対参照」「相対参照」があります。
Excelの計算式! 確かに、コピペした時に「一緒にずれてほしいもの、欲しくないもの」がありますよね。 これを便利にコントロールできるのが「絶対参照」と「相対参照」の指定です。 ポイントは、キーボードの上部にあるボタン「F4」です! では、下のサンプルを見てください。 備品購入表です。 小計欄にC6*D6と入れて、下方向にコピーすると、それぞれ、1列ずつ下の計算を行いC7*D7、C8*D8・・・となって行きます。 これが相対参照です。基準がずれれば、式の参照先も相対的にずれていきます。 では、この表の「小計」に「消費税」を掛けてみましょう。 でも、消費税は変わるかもしれないので、一括で変更できるように、右上に消費税を入力するセルを用意して1.05と入れました。 税込の計算式は D6(600)×F3(1.05)ですね。 そしてこれも、先ほど同様下方向にコピーすると・・・ はい、おかしくなりました。 これは、先ほど同様、相対的に1列ずつ下の値を参照して計算していくためです。 例えばシャープペンの行では、『税込』欄の式は E9(750)×F6(630) になってしまっている訳です。 これは困りますね!かといって、1行ずつ式を入れていくのは面倒くさい。 要するに、小計にかける消費税のセル「F3」を固定してしまえばいいのです。 そこで登場するのが『$』マーク!絶対参照です。 今回は、F3の、行(F)も、列(3)もずらさない。 だからずらしたくないモノの前に、それぞれ$(半角ですよ)を入れました。 それを下方向にコピーしたものが下の表です。 無事、コピーできましたね。 「小計」部分は、1行ずつ下にずれていますが、かける先はF3の1.05のままです! 今回は、行と列、両方に$マークを入れましたが、どちらかだけに入れることも可能です。 行はずらしたくないけど、列は相対的にずれてほしい・・・なんてこともできるのです。 ちなみにこの$マーク、いちいち手入力しなくても、セルを選択した状態で、キーボード上部の「F4キー」を押すと勝手に入力されます。 1回押すと $F$3 行列ともに固定(絶対参照) 2回押すと F$3 上から3行目、と言う事だけ固定(絶対参照) 3回押すと $F3 左から6列目のF、という事だけ固定(絶対参照) 4回押すと F3 相対参照に戻る これは便利です! 既に式を入力してしまった後でも、数式の中の固定したい部分だけ選んで「F4キー」 を押すと、参照を固定することができます。 単純な表計算のときは、あまり意識しないことかもしれませんが、データを検索する 関数(VLOOKUPなど)を利用する際などには必要不可欠です。 是非、覚えておいてください!
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