Q
182 「プロボノ(Pro bono)」って何ですか?
Webデザイナーの知人のプロフィールにプロボノをやっているとありました。 プロボノとは何ですか?履歴書に書けるようなものですか?
A
プロボノはプロフェショナルスキル(職能)を生かした社会貢献活動です。
Wikiによるとプロボノの語源は、 ラテン語で「公共善のために」を意味するpro bono publicoの略 だそうです。 日本でも最近、Webで「プロボノ」に関する特集が組まれたり、ノマドカフェなどで、プロボノ活動用の利用料金(割引)が設定されたりと、少しずつプロボノ活動が有名になってきました。プロボノ活動を行うクリエイターの方も増えているのではないでしょうか? 職能を生かした社会貢献活動=プロボノが日本で定着してきた背景には、3・11をきっかけにボランティア意識が高まり、「何か自分で役に立てることはないか?」と人々が考えるようになったこともあるでしょう。 そもそもプロボノは、法律家の無償社会奉仕活動(ボランティア)がその起源。 そのため、アメリカやイギリスなどのプロボノ先進国では、弁護士などにプロボノ活動を推奨する活動が盛んです。例えば、 ■probono.net(NY) http://www.probono.net/ では、法律家による市民権申請のボランティアや低中所得者のための民事訴訟扶助などを行っています。 クリエイティブ関連ですと、ロンドンで活躍するWEB開発者集団「Pedalo」のサイトを見ると、プロボノ活動として社会貢献に関わる活動や団体のサイト開発を行っていることがわかります。 そのジャンルはメンタルヘルス・教育・犯罪撲滅・環境問題など様々。 まさに社会的な奉仕活動といった感じです。 ■pedalo(LONDON) http://www.pedalo.co.uk/ 日本でも、プロボノ支援を行う ■特定非営利活動法人サービスグランド(日本) http://www.servicegrant.or.jp/ では、 アカウントディレクター プロジェクトマネジャー マーケッター ビジネスアナリスト ウェブデザイナー グラフィックデザイナー 情報アーキテクト(IA) コピーライター テクニカルライター マークアップエンジニア など、クリエイティブ関連の職能を持ったプロボノワーカーを募集しています。 NPO活動や企業の社会貢献活動はだいぶ定着してきた感がありますが、更に、個人単位の社会貢献活動としての「プロボノ」の注目も高まってきているのはうれしいことです。 プロフェッショナルな技術を持っているクリエイターの皆さん! プロボノに挑戦してみてはいかがですか?
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