ネットを利用しているときに表示される広告。 例えば、化粧品を検索した後には、ひたすら化粧品の広告が表示されるとか、病名の検索をした後には健康食品の広告が表示されるとか、何だかこちら側の行動を見られているみたいで気持ちが悪いと感じる方も多いのでは？ この、検索に基づいて表示される広告の仕組みを、一般的に「検索連動広告」と呼んでいます。 広告を出したい企業側が、どんなキーワードで検索されたときに自社の広告を出したいかを選び、検索ワードごとに設定された値段で広告を買っている（入札している）のです。 Googleの場合、検索を行うと、その「検索ワード」と「現在地」に一致する「検索結果」と「関連する広告」が検索結果ページに表示されます。 更に、Googleのアカウントでログインした状態で検索した場合には、過去の検索キーワードや、Web閲覧履歴などを加味した広告が表示されます。 では、Google側から、自分がどんな人間だと判断されているか見てみましょう。 ◆Ads Preferences Manager - Google www.google.com/ads/preferences?hl=ja を見てみてください。 ページ中ほどに、ユーザーが関心があると思われるカテゴリや、これまでの利用内容に基づいて推定された年齢や性別が表示されます。 ちなみに私は36歳女性ですが、25歳～34歳の男性と出ました。 Googleからは男性だと思われているようです。 どうりで男性用の育毛剤の広告が表示されるわけです（笑） Webの世界では、cookieを使って、ユーザーがブラウザ上でどのような動き（ネットサーフィンや購入ボタンを押すなど）をしたのかを追えるようになっています。 これは、ユーザーの行動分析と呼ばれ、この行動分析に基づいて行われる広告活動全般を「行動ターゲティング広告」と呼んでいます。 行動情報の収集に際しては、各社、個人情報を収集しない、もしくは個人情報と関連付けないようなルール作りを行っています。 もちろん、ユーザー側が設定を行って、 これらの情報収集を拒否することもできます。 詳しく知りたい方は、 ◆Google：広告のプライバシーについて http://www.google.com/intl/ja/policies/privacy/ads/#toc-serve ◆楽天　行動ターゲティング広告について http://grp01.ias.rakuten.co.jp/optout/ などを読んでみてください。 便利な検索機能を無料で使用できるのは、広告を見ているから、という考え方もあります。また、パーソナライズされた広告は自分にとって有益な情報である、という考え方もできます。 いずれにしても、ネット利用と企業による個人の検索行動・情報の収集は表と裏の存在です。ユーザーは、各社の提供するポリシーなどをしっかり読んで、必要な部分は自己防衛していくべきなのではないでしょうか。