Q
172 フェムトセルとは何ですか?個人でも設置できるんですか?
使っている携帯が実家で電波が弱くて困っています。 知人からフェムトセルを勧められましたが、これは個人でも設置できるんでしょうか?効果はありますか?
A
フェムトセルは携帯電話の小型基地局。設置は携帯会社に相談を。
よく立ち寄るエリアで携帯電話の電波が弱いと困りますよね。 そんな時に役に立つのが、この「フェムトセル」です。 携帯電話の電波は基地局を経由して広がります。 この基地局は、設備によってカバーできる範囲が異なります。 屋外基地局(半径数km程度をカバー) ↓ 簡易型基地局(半径800m程度をカバー) ↓ フェムトセル基地局(半径数十m程度をカバー) フェムトセルがカバーできる範囲はきわめて小さいので、地下や高層ビル・マンションなどの屋内の電波が弱い場所で、ピンポイントで電波を強化したいときに有効です。個人でも申請可能です。 フェムトセルの設置には電波法に基づき総務省への免許申請が必要です。 携帯電話会社(通信会社)に申込を行うと、電波状況の調査から免許申請、機器設置までを行ってくれます。(時間がかかります) 海外ではフェムトセルの有料サービスなどもあるようですが、現状、日本国内では、通信会社とブロードバンド契約をしていれば、無料(設置料、機器レンタル料、通信料など)で運用することができます。(2012年3月時点) ただ、このフェムトセル、問題点も指摘されています。 ◆電波の干渉の問題 現状でも基地局同士の電波が重なり合うエリアでは電波の干渉によって、部分的に電波が弱くなってしまう現象があり、フェムトセルで基地局が増えてしまうと互いの電波干渉がひどくなってしまう点が問題視されています。 ◆ブロードバンド回線利用の問題 フェムトセルの設置には基本的に自社系列のブロードバンド回線を利用します。ソフトバンクは他社ブロードバンド回線を利用してのフェムトセル設置を積極的に行っていますが、他ブロードバンド事業者からは、事前協議・同意の不備や今後トラフィックが増えた場合の対処方法の未調整が指摘されています。 ◆フェムトセル機器の管理の問題 フェムトセルの設置には、法律に基づく申請が必要となります。ユーザーは法的にスイッチのオンオフや機器の移動を自由にできないのですが、実際にはそれらの行為を行ってしまう可能性がありますし、機器を違法に改造して電波出力を上げる人も出てくるでしょう。 ◆この他にも、119番や110番など緊急連絡の際の回線の確保や発信位置特定の問題なども指摘されています。 各携帯電話会社のホームページは下記の通りです。 フェムトセルには問題点もありますが、自宅やオフィスの電波が弱くて本当に困っている方は、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか? ◆フェムトセル小型基地局について | サービス・機能 | NTTドコモ http://www.nttdocomo.co.jp/service/convenience/myarea/require/base_station/ ◆auフェムトセル | au電波調査サービス | au http://www.au.kddi.com/service_area/femtocell/index.html ◆ホームアンテナFT | ソフトバンクモバイル http://mb.softbank.jp/mb/service/home_antenna_ft/
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