Q
127 ソーシャルゲームって何ですか?
ソーシャルゲームと携帯アプリって何が違うんでしょうか?なぜそんなに人気なの?
A
急成長中のSNSのプラットフォーム上で動くゲーム。会員間でのコミュニケーションも。
一般的に、「モバゲー」「Gree」「mixi」「FaceBook」「MySpace」などのSNS(Social Networking Service)内で遊べるゲームを指して「ソーシャルゲーム」と呼んでいます。皆さんもTVCMで、「釣り」「ガーデニング」「宝探し」「海賊」などのゲームの紹介をご覧になったことがあるのではないでしょうか? これらのゲームの特徴は、単にゲームをプレイするだけでなく、SNSの会員同士で連携しながらゲームを進めたり、会員同士でアイテムのやり取りを行ったり、ランキングで競い合ったりと、「コミュニケーション機能を活かしながら」ゲームが出来る点にあります。(コミュニケーション無しで出来るゲームもあります) このコミュニケーション機能の面白さや、携帯電話で無料で(一部有料)プレイできたりする便利さも相まって、若者を中心にソーシャルゲームユーザーが急増している状況です。 このソーシャルゲーム。 SNSの会員獲得・維持のキーコンテンツとしてだけでなく、ゲーム業界の新たな展開先としてもかなり注目されています。 <潜在的なプレイヤー数の多さ> ソーシャルゲームユーザーの母体となるSNS会員数は 平成21年7月発表のブログ・SNSの経済効果の推計(総務省情報通信政策研究所調査研究部) によると、2009年1月末時点で約7,134万人といわれています。 2008年度のSNS市場規模は、約499 億円。 関連市場も含めると、約568億円と推計され、2010年度の市場規模は、約717 億円と予測されています。 一方、ゲーム専用機の場合、ゲームのプレイには専用機(ニンテンドーDS、PSP、PS3、Wii、Xbox360など)を所有していることが前提となりますね。因みにニンテンドーDSの国内累計販売台数は2010年3月21日時点で3000万台です。 ■ニンテンドーDSの国内累計販売台数は2010年3月21日時点で3000万台 ■SNS会員数は2009年1月末時点で約7,134万人。 潜在的ユーザー数の多さ=市場拡大の可能性大です! <参入障壁の低さ> 基本的にソーシャルゲームのプラットフォームはオープンになっています。 そのため、中小規模のゲーム会社やユニットでもソーシャルゲームの開発が可能なわけです。iphoneアプリの開発で大成功した小企業や個人がいるように、ソーシャルゲームでも小さな会社から意外な大ヒットが生まれる可能性があります。 <新たな収入構造> 一般的なゲームではゲームソフトは1回販売したらその料金で売上が終わりますが、ソーシャルゲームの場合は、アイテムの購入、上記バージョンのプレイ料金などで継続的に収入を得ていきます。 大規模な開発を行って制作費回収のリスクを負うよりも、ローコストで制作して継続的に回収を行っていく低リスク薄利多売の収入構造といえるわけです。 モバイル業界やゲーム業界では、今後、iphoneアプリやAndroidアプリの開発の他、ソーシャルゲーム(SNSアプリ)の開発まで出来ないと、生き残りが苦しくなるかもしれません。 クリエイターの皆さんも動向を見極めて柔軟に対応していく必要がありそうですね。
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