「パケット通信」とはデータの送受信手段の一つで、一つのデータのかたまりを小単位（パケット）ごとに分割してネットワークなどを利用して送受信する通信方法を指します。通信回線の独占を防げる他、大きなデータの送受信の際に、通信を失敗した部分（パケット）だけを補えばいいという「データの回復性」を高めると言うメリットがあります。 例えば、大きな家具を送るときに、組み立て前のものをダンボールに小分けにして送れば、トラックの中でのスペースも効率的に使えるし、万が一荷物が破損した場合も、その壊れた部分の部品だけ補完すれば済みますね。パケット通信とは、そういうものです。 1パケットあたりの容量は通信規格によって定められていますが、携帯電話では「1パケット＝128バイト」となります。 半角英数字が1バイトですから、全角のメールに換算すると1パケット＝64文字。 実際にはヘッダ情報などが含まれるので1パケットあたりの文字数はもう少し少ない計算となります。 携帯で撮影した1.5Mの写真を送信すると、ざっくり12,000～13,000パケット。 アプリや動画になると3M、10Mを越えるデータサイズのものもあるので、パケット通信量は膨大な量になります。 携帯電話で扱えるデータの容量が大きくなるにつれ、このパケット通信、パケット通信料に関するトラブルも増えており、平成19年に総務省が「携帯電話のパケット通信料金の高額利用の防止策」という資料を発表し、消費者にとってわかりやすい料金プランと料金目安を表示するように各事業者に呼びかけました。 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2007/070523_1.html 現在では各社共に、「重量定額制」のデータ通信プランを提供したり、ホームページに、パケット通信料の概算・目安を掲示したりしていますので是非ご覧下さい。 DoCoMo http://www.nttdocomo.co.jp/charge/introduction/structure/imode/list/index.html#foma au http://www.au.kddi.com/ryokin_waribiki/waribiki/ryokin_meyasu/ SoftBank http://mb.softbank.jp/mb/price_plan/3G/packet_estimate/ 携帯電話でサイトの閲覧や各種ダウンロードサービスを利用する際には、事前に「定額制」や「割引サービス」に加入しているかを確認してから行わないと、「情報提供料」の他に「パケット通信料」として予想外の大金を請求されることになりかねません。 お気をつけ下さい！