「AIによってどういう風に世界が変わるのだろう」と、皆さんも考えていると思いますが、私は「変わる前提で変わらないものは何か」というのを考えながら日々過ごしていて、それが良いのではないかと思います。
変わることへの恐怖は、多分年齢が上がることでどんどん増していくと思うんですけど、逆にその変化を楽しむ。むしろ、日本のこれまでの嫌な部分って何だったのかといえば、このずっと漂っていた停滞感だと思うんですね。
停滞感が漂っている時代と変化が激しい時代、どっちがいいかと思うと、変化がある時代の方が生きていて楽しいんだろうなと思います。
更地が広がっていた戦後の焼け野原に東京タワーが建ち、どんどん高いビルが立ち並んでいく時代の方が、きっと今よりも楽しかったでしょうし、それがいま技術の分野で起こっていると捉えればいいかなと私は思います。

サム・アルトマン氏が慶応大学で講演したときに、「これほど変化する時代はなかなかないよ。なのでこのエレベーターにすぐ乗ってほしい」と学生に語っていました。
エレベーターは同じスピードでしか上がりません。早く乗った人が早く見に行けると思うので、是非そんな感覚になってみるのもいいかなと思います。