クリエイティブNEXTとは

2022年12月15日（木）13:00～14:00開催
エンタメの常識をひっくり返せ！「SUPER SAPIENSS」

トークライブ概要

株式会社アットムービーの森谷雄（もりやたけし）代表取締役・プロデューサーによるオンラインセミナー「エンタメの常識をひっくり返せ！『SUPER SAPIENSS』」を12月15日（木）に開催しました。
森谷氏は、連続ドラマ『深夜食堂』、映画『ミッドナイトスワン』など、数多くの作品をプロデュースしており、日本のエンタメ・映画界を牽引してきた3人の映像監督、堤幸彦氏、本広克行氏、佐藤祐市氏とともに、「SUPER SAPIENSSU（スーパーサピエンス、以下「スパサピ」）」を2021年に発足。
現在は3000人を超えるサポーターから総額約5000万円以上の支援金が集まっています。
エンターテイメント業界で初取り組みの「スパサピとは何か？」をはじめ、プロジェクトの立ち上げから、現在の進捗、今後のクリエイティブ業界に対する変革と展望を本音で語っていただきました。

映像・映画関係者はもちろん、歴史のある他業界で規制や体質や手法が硬直して構造的・根本的な改革がしづらいと課題感・危機感を持っている経営陣や担当者の、新規事業開発スタッフ、スタートアップを検討している方などが聴講。新しい変革・立ち上げのヒントになる貴重な時間となりました。

「スパサピ」の活動を進めるうえで同業者の反応はいかがでしたでしょうか。
流れを変えることへの反対意見などありましたか。

「本当にそれってどうなの？」という人はもちろんいますが、反対意見というのはないですね。
そもそも我々は今までのやり方を全否定していません。僕自身テレビ局とか大きな映画会社が作る映画にも参加してますし、他の監督もそうです。
ただ、新しい方法を作り出していかないと、いろんなことが立ち行かないんじゃないかと。
反対意見というよりもどちらかというと、「どうなっていくんだろう、『スパサピ』は」、という目線を感じるときはあります。
一方で、ある局の編成部の方に「森さん『スパサピ』どんな感じですか」って聞かれたこともありましたし、クリエイターの皆さんから「頑張ってほしいです！」とか、「どうなるのか楽しみにしてます」と言われたりしています。気にかけてもらえたり注目されたりしているのはいいですね。
ただ、「僕らは理念を掲げてやれる方法論でやりたいことをやっていくよ。」という考えに基づいてやっています。
「このままじゃまずい」というところから始めていますので。
もちろん走りながら模索しながらという時期ではありますけど、その中から「ここの方法はいいじゃないか」ってところは間違いなく見つけ出していけると思ってます。

映像制作現場の人材難について、「スパサピ」は次世代クリエイターの発掘・育成といった構想はお持ちでしょうか。

実はそちらが主軸じゃないかというぐらいに僕らは思っています。本当に最初のジェネレーションを3監督が築いてくれたら、セカンドジェネレーション、サードジェネレーションとクリエイターがどんどん「スパサピ」に集まってくる。コミュニティに参加して、我々と交流を始める。いろいろなプロセスを共有していくことから始められると思います。
そういった意味では、「スーパーサピエンスクリエイターズアカデミー」はその一環でもあります。
「クリエーターになりたいんだけど、どうしたらいいんだろう」「本当に大切なものって何なんでしょう」ということを、どんどん僕らが教えていけると言うとおこがましいですけど、「教えていけるような場所を、知っていただけるような場所を」と考えています。
僕らは「次世代の方々がクリエーションしやすい環境作り仕組み作り」を目指して始めています。大きく言うと、そっちの方が本当は大切というくらいに思ってます。

講師プロフィール

森谷雄氏（Moriya Takeshi）　株式会社アットムービー代表取締役/プロデューサー

森谷雄氏（Moriya Takeshi）氏

株式会社アットムービー代表取締役・プロデューサー
日本初のエンタメDAO「SUPER SAPIENSS」プロデューサー。
これまでの作品は、連続ドラマ『天体観測』『ザ・クイズショウ』『深夜食堂』や、映画『シムソンズ』『しあわせのパン』など多数『ミッドナイトスワン』は第44回「日本アカデミー賞」の最優秀作品賞ほか、数々の賞を獲得。
2022年1月には、堤幸彦氏、本広克行氏、佐藤祐市氏とともに、映画製作プロジェクト「SUPER SAPIENSS」を立ち上げた。

動画アーカイブ

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