クリエイターの皆さんにまずやってほしいのは「自分を知る」ことです。
自分の中からアイデアも、気づきも出てくるし、もっとこうした方がいいんじゃないかってっていうものも出てくる。
自分はいったい何かを知るってことってすごく大事だと思うんですね。
どんな時にイライラするのか、どんな時にムカつくのか、どういうことがうれしいのかとかって、自分を知るってことが大事。
会議とかミーティングでもちょっと自分がイラッて反応したりしますよね。
それをそのままぶつけても良いものってできない。
『今イラっとしたよね、何でだろう』と自分を探求する。
それができる人っていうのは、クリエイターとして非常に素晴らしい仕事をする人たちだって、経験上思うんですね。
だから、自己理解、自分を知るってことを、多くのクリエイターの人が時間を取って、取り組んだ方がいいと私は思っています。
簡単に絵を描き出すことからやってもいいです。
自分が好きなこと、嫌いなこと、苦手なこと、得意なこと、自信があること、不安があること、などをバーッって書き出すだけで、自分を俯瞰して見られるですよ。
でもね、脳内で考えるだけでは、俯瞰して見れないんですね。
なので、一度全体を見る。どんなフレームワークでもいいんです。
例えば私だったら女性としての私、母親としての私、奥さんとしての私、社会的な教育者としての私とか、色んな私があるじゃないですか。
私がどういう状態かを書き出してみるだけでも、自分を知るきっかけになる。
そこで悟りを開いて解脱しようっていう話をしてるんじゃなくて、自分を知ることでこの世界をどう見てるかが分かるんですよ。
私はこのようにこの世界を見てるんだって、「自分を観察できる人」がやっぱりいいデザインする。
いいクリエイティブの結果を出しますよ。
「知る、見る」っていうのは、クリエイターにとって必須の「たしなみ」だと思います。