Q

422 「フルイドアート」って誰でもできますか?

最新アートについて調べていたらヒットしました。具体的にどういったものですか。試してみたいですが簡単にできるものでしょうか?

A

フルイドアート(fluid art)は、液体の絵の具やインクなどの流動性(fluid)が生み出したアートの事です。

マーブル模様やにじみなど、垂らし込みによる偶然の模様美や色彩美を楽しめるアートのことです。ポーリングアート(pouring art)とも呼ばれます。ポー(pour)は「注ぐ」の意。画材が手頃で方法も複数あり、また画才の有無にかかわらず、誰でも手軽に短時間で唯一無二の作品が作れるので、ここ数年、投稿サイトで話題を呼んでいます。 もちろんプロの作家も世界に存在します。衣装や生地、本の装丁、色紙、タイル、陶器、さまざまなパッケージなど、生活雑貨や必需品をはじめ、おはじき、ビー玉などのおもちゃや、ネイルアートやアクセサリーなど幅広い分野で技が生かされています。 実は、この技法は東洋問わず昔からあって、欧州のマーブル紙はよく知られるところです。日本では「墨流し」が有名です。水に墨や染料を垂らして、扇で仰いだり、松脂を浮かべたりして、水面に現われた模様に布や紙をかぶせて写し取ります。この技術が洗練され、伝統工芸の紙染めや友禅染めなどで美しい色柄の和紙や着物が作られ、今日に至っています。 初心者が家でトライする場合、洗濯のりを水で溶かした液体に、水で溶いたアクリル絵の具を垂らし、竹串やへらなどで模様を作ってみましょう。紙をそっと浮かせ、染み込んだら取り上げ、乾かすと出来上がり。慣れてきたらハンカチやシャツを染めてみるのも面白いです。 また、はやりのアルコールインクにチャレンジするなら、A4サイズ程度の専用のユポ紙に好きな色のインクを垂らしてアルコールでにじませるか、アルコールをスポイトで落としてからインクを垂らす…のどちらかの方法で試してみてください。普通の紙はインクがすぐに染み込んでしまうので不向きです。絵筆で色をぼかしたり、紙を傾けてにじませたり、ドライヤーの冷風を当てたりして、世界に一つの作品を楽しく仕上げてみてはいかがでしょうか。

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