Q

340 「放送」と「配信」の違いについて教えてください。

テレビ番組などだと「放送」という言葉を良く聞きますが、ラジオやネット番組だと「配信」という言葉が良く使われているように思います。この2つには何か違いがあるのでしょうか?

A

電波を使用するか、インターネット回線を使用するかという違いがあります!

電波放送(TV)は電波周波数を割り当てられているテレビ局が放送を行っています。 基本的に電波を使った一方通行の放送であり、大きなアンテナから強力な電波を送信し、それを各家庭がアンテナで受信して番組を視聴します。 電波は一定範囲まで到達し、範囲内のアンテナであれば、すべてと言っていい数のアンテナが電波を受信できます。ただ、範囲外のアンテナでは電波を受信することができません。ちなみにスカイツリーは、1400万世帯に電波を送信しているそうです。電波の届く速度は非常に早く、リアルタイムに同じ内容をたくさんの世帯に放送することができます。 一方インターネットなどの動画配信には上記のような割り当てられる電波はなく、誰でも好きなように放送を行うことができます。インターネット上に存在するサーバーから、インターネット回線を利用して動画データを視聴者の端末に送信します。 インターネット回線がつながっていれば、地球の裏にも動画を配信することができますので、電波のように範囲の制限はありません。そのため、より高いクオリティのコンテンツを保持している・作ることができるTV局などが、インターネット放送に参入してきています。 しかし、インターネットによる配信は配信サーバーと回線を使用しているため、大勢の人が見る場合は多くのサーバーと回線が必要になります。よって、視聴者の人数が多くなってくると、一般的なサーバーや回線では対応しきれないので、配信専用のサーバーを利用し、強力な配信用の回線を準備する必要があります。また、サーバーにアクセスが集中すると処理速度が低下する場合もあるので電波放送のようにリアルタイムで同じ内容を配信する、ということができないこともあります。 インターネット動画配信は、視聴環境と配信をしたりコンテンツを作る環境がここ数年でかなり安価で簡単になってきたため、一般の方がどんどん自分のコンテンツを作成して配信するようになりました。結果として、大量のコンテンツが作成され、面白いものも散見されるようになり、インターネット動画の視聴者が増えてきています。

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