フロアディレクター(FD)

フロアディレクターとは?仕事内容や年収をご紹介します!

test テレビ番組の撮影は、スタジオで行われることが多いです。スタジオ収録では、ときどき裏方のスタッフが映し出されたり、発言して会場を沸かせたりすることもあります。特に、カンペをもってカメラの下にしゃがみ込むスタッフを目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。彼らはフロアディレクターと呼ばれる人たちです。この記事では、フロアディレクターの仕事内容やなるために必要なことを解説します。ぜひ参考にしてください。

■フロアディレクターとは

フロアディレクターとは、生放送番組やスタジオ収録番組において、出演者やスタッフに指示を送る収録現場の進行役です。一般によく知られるテレビ業界の職種にアシスタントディレクター(AD)がありますが、フロアディレクターは同様にFDと略されます。フロアディレクターは、番組のディレクターの指示を伝達したり、リハーサル・撮影の進行管理やトラブルの対応を担います。テレビ番組の撮影には欠かせない存在です。

■フロアディレクターの仕事内容

フロアディレクターの仕事は、生放送番組やスタジオ収録番組の現場で、撮影を円滑に行うための全体の進行管理です。具体的には、以下のような業務に携わります。 ①撮影全体の進行管理 フロアディレクターは、番組の進行を管理するために必要なスケジュールやタイムテーブルを作成します。出演者やスタッフと連携して、各シーンの演出やトークの長さを調整し、番組が予定通りに進行するよう管理します。 ②番組ディレクターの指示伝達 撮影現場の全体管理者はディレクターと呼ばれる人です。ディレクターはスタジオ収録の際、副調整室(サブ)にて複数のモニターを確認しながら現場にいるフロアディレクターに指示を送ります。指示を受けたフロアディレクターは、出演者やスタッフに対して、ディレクターの指示を素早く正確に伝達します。その場でわかりやすく伝達するための柔軟性やコミュニケーション能力が求められます。 ③現場のトラブル対応 現場では予期せぬトラブルが発生することもありますが、このトラブルに対応するのはフロアディレクターの役割です。冷静な判断力と即座の対応力が求められます。例えば、生放送でカメラアクシデントが起きた際には、視聴者にとって違和感がないように進行したり出演者に悪影響が出ないように対応することが重要です。 ④リハーサルの進行 フロアディレクターは、本番前に行われるリハーサルの進行も担当します。出演者やスタッフに指示を出し、各シーンや演出の確認を行います。リハーサルでは番組の流れやトークの内容を確認し、本番でのスムーズな進行に繋げる役割を果たします。出演者の緊張を和らげたり、スタジオの雰囲気を作るうえでもリハーサルは非常に重要となります。

■フロアディレクターの年収

フロアディレクターの年収は、経験や実績、所属するメディアや番組の規模によって異なります。求人のボリュームゾーンは300万円前後です。フロアディレクター専任で働く人は少なく、大半が経験を積んだアシスタントディレクターによる兼務となります。フロアディレクターとしての経験を積むことで、ディレクターへのキャリアアップも可能となり、大幅な収入アップを目指すことができるでしょう。 (2023年8月調査)

■フロアディレクターになるには

フロアディレクターになるためには、映像制作会社やテレビ局にアシスタントディレクターとして入り、現場経験を積む必要があります。アシスタントディレクターは未経験からの採用が多い職種です。映像業界で働きたいという熱意やコミュニケーションスキルを示し、まずはアシスタントディレクターとして下積みをしましょう。現場でディレクターやプロデューサーとコネクションを築くことも重要です。

■フロアディレクターになるために役立つ資格

フロアディレクターになるために必須の資格はありません。しかし、フロアディレクターになるために経験すべきアシスタントディレクターの仕事は、ロケ移動の運転を務めるケースもあるため普通自動車免許が必要となる場合があります。 いずれにせよ、資格の取得よりも撮影現場で実際に働いた経験が重要視されます。まずは撮影に参加する機会を得ることと、対人スキルを磨くことが重要です。

■まとめ

フロアディレクターは、テレビ番組のスタジオ撮影を指揮する魅力的な仕事です。自身の指示や対応によって番組の進行が左右されます。現場スタッフや出演者と連携を取りながら一本の番組を作り上げる工程は、非常にやりがいのある仕事といえるでしょう。 テレビ番組を見る際には、そんな裏方で活躍するフロアディレクターの存在にも、ぜひ注目してみてください。  

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